ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2017年1月号 NO.212

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2017年1月号 NO.212

7  みんなのえほん! 2017 【特集】毎年恒例の絵本特集です! みんなが知ってる定番絵本、話題のあの一冊、隠れた名作…と、今年もたくさんの絵本を紹介します。大友剛さんや雨宮尚子さんなど、山梨在住の絵本の作り手さんへのインタビューもあり。P.40 の絵本の読者プレゼントページまで、たくさんの絵本を楽しんでください!●てんさらばさらてんさらばさら・渡辺新一郎さんのこの一冊 日本ではすっかり商業的なキャラクターとして定着している『きかんしゃトーマス』ですが、実は1945 年にイギリスで生まれた『汽車のえほん』シリーズがその原点。70 年も前に描かれたトーマスたちは、今のアニメ的な表情とはずいぶん違うけれど、原作ならではの魅力に満ちています。 作者の W. オードリーが、病気の息子に語った蒸気機関車のお話を絵本化したのがこのシリーズ。イギリスの田園風景や細部まで描き込まれた機関車の表情のすばらしさで、今の子どもたちの目も釘付けにしています。読み応えのあるストーリーも特徴。一つひとつのエピソードがつながり合ったり、機関車や人間たちのキャラクターを浮かび上がらせたりしていて、大人が読んでも楽しめる厚みのある物語になっています。作者は子どもに矛盾点を指摘されるたびに物語を書き直しながら、この長く親しまれる作品を書き上げたのだとか。人々の移動や輸送の手段が機関車から自動車に変化したり、イギリスの鉄道が国有化されるなど、当時の鉄道事情をリアルに描いている点も面白いと思います。“本家トーマス”は、なかなか奥の深い絵本なんです。ウィルバート・オードリー=作レジナルド・ダルビー=絵桑原三郎、清水周裕=訳(ポプラ社 2005 年)独自にセレクトした絵本、ヨーロッパの木のおもちゃやボードゲームなどを販売するお店。一人ひとりの子どもの個性や興味に合わせて選んだ絵本を定期的に贈る「ブッククラブ」というユニークなサービスも行っています。●富士吉田市富士見 3-2-7TEL0555-24-012311:00 ~17:30/不定休【てんさらばさらてんさらばさら】70 年前に描かれた“本家トーマス”のノスタルジックな輝き紹介者●渡辺新一郎さん(てんさらばさらてんさらばさら)「汽車のえほん7 機関車トビーのかつやく」