ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2016年11月号 NO.210
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ちびっこぷれす Chibikko press 2016年11月号 NO.210
15働く人たちが共同出資し、平等な立場で経営に参加するワーカーズ・コレクティブ。たんぽぽ食堂は、そんなユニークな組織で運営するカフェです。メンバーはみな生活クラブ山梨の組合員で、そして女性がほとんど。スタッフの上野しのぶさんに聞きました。お店や食のこと、そして地域や子どもたちへの思いを。小さいうちに優れた素材や丁寧に作られた料理のよさを味わってほしいですね。その上で、生産者に対しても自然と敬意を持ちながら「地域の優れたものをみんなで食べよう」という思いに至ってもらえたら、それが本当の意味での食育になるのでは。編 ワーカーズ・コレクティブのよさは?上野 みんなが経営権を持ち自主的に物事を決められるところ。ここには20?60代の女性がいるので、子育て中のママがママならではの意見を経営に反映させることもできるし、より自分らしく働ける場にもなれると思っています。編 地域の中で、どんな役割を果たしていきたいですか?上野 カフェ以外にも、一時保育や買い物代行などの助け合い事業、「つながる広場」を活用しての親子体操やママの悩み相談などを行っています。いつも誰かがそこにいて、親も子どももほっとできる場所にしたいです。そして安全でおいしい食べものがいつでもある場所に!のでは?…そんな考えも伝えたい。編 そういう価値観のママも増えてきていますか?上野 生活クラブのイベントでは、子連れのママたちの姿も目立ちました。食に関する意識は二極化しているのかもしれません。編 子どものアレルギーをきっかけに、食についてよく考えるようになる方もいますね。上野 手間と時間をかけて作られたものって、単純においしいというところから入っていくのもいいと思います。特に子どもは味覚が鋭いので、編集部 ワーカーズ・コレクティブが運営するコミュニティカフェ「たんぽぽ食堂」を作った理由は?上野 一番の理由は食の大切さを伝えたいということです。無農薬で作る八ヶ岳やさい倶楽部さんの野菜、抗生物質や成長ホルモンを使わない平田牧場さんの三元豚など、生活クラブが扱う食材を使ってすべての料理を作っています。木桶の中で1年間発酵・熟成させて作る醤油、ミネラルたっぷりの沖縄の真塩など、調味料も生活クラブのもの。昔ながらの手間をかけて作られたものが多いです。編 食に関する危機感みたいなものもあるのですか?上野 特にGM(遺伝子組み換え)食品は知らず知らずのうちに流通しているという危機感があります。安全性やおいしさよりも経済効率が優先される価値観をなんとかしたいと思っています。生産者が手間暇かけて作ったものを、新鮮なうちに食べていた昔の人の食生活の方が、今よりもずっと豊かだった食の大切さを伝えたい…コミュニティカフェ・たんぽぽ食堂の願い