ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2016年10月号 NO.209

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2016年10月号 NO.209

18中島久美子さん幼児教育の専門家。2007 年より北杜市須玉町の森で「森のようちえんピッコロ」を主宰。2歳児対象のプレピッコロ親子クラスは10/28・11/25・12/9・1/27 に開催(10:00 ?11:30)。参加費1回3000 円。TEL0551-46-2256(火?金曜14:00 ?16:00)※本誌読者のお子さん5名をプレピッコロ親子クラスに招待します。申込はメール(morinopiccoro@live.jp)にて。参加費無料、先着順です。参加人数・保護者の氏名・お子さんの名前と生年月日・参加希望日を書いてご応募ください。になれるのが森だと思うので。アクティブラーニング!?編 2歳児の森のようちえん、きっと意義がありますね。中島 遊んではママの方を振り返り、また遊んでは振り返る。その時にママが子どもの目線に気づいて、「よく遊んでいるね」と認めてあげることが大事。その安心感があれば、子どもはだんだんとママがいなくても遊べるようになっていきます。2歳児はその過渡期ですね。編 森のようちえんの認知度は上がってきている?中島 数も増えているし、公的に補助を出している自治体もあります。編 自然の中で子育てしたいと願う、移住希望者むけにPR する流れもありますね。中島 子どもの教育について、突き詰めて考えるとそこに行き着くのかな? 最近は「アクティブラーニング」が流行っていますが、森のようちえんはまさにそれですよね…。流行はともかく、森のようちえんの価値を、目に見えないものの大切さを伝えていくことも、私たちの役割の一つなのかな。ると思います。あとは“命”を身近に感じられること。編 保育者として2歳児にどう接するのか、気をつけている点は?中島 場を作るために、ある程度遊びを引っぱることが必要なんだけど、介入するのかしないのか、そのさじ加減が難しい。それから「ダメ」はなるべく言わないようにしています。石を投げている子には、その石を使って別の楽しい遊びを提案してあげる。編 親が子どもにどう接するのかの参考にもなりそうですね。中島 「そっち行くと汚れちゃうよ」じゃなく、「汚れちゃったね」でいいと思うんです。親が先回りせず、まず経験。そしてその経験を認めてあげる。少しくらい服が汚れてもいいじゃん…って気持ち中島 2歳児対象の「プレピッコロ親子クラス」では、積極的に友だちと遊ぶ子、自分の遊びに没頭する子、ママから離れられない子…。いろんな子がいます。編集部 やはり2歳だと、森で遊べない子もいるんですね。中島 でもそれが2歳児の面白さでもあるんです。先日、プレピッコロに来た子は、ずっとママから離れられず、ママも残念そうな顔をして帰っていきました。でも家に帰ったらその子は、「ピッコロ!ピッコロ!」とずっと言っていて、次も「行きたい」って…。その場に全然参加してないように見える子も、きっと何かを感じているんです。彼らが感じている“目に見えないもの”の大切さを、親にも想像してほしいと思っています。偶然性の面白さ、そして命編 小さな子どもが森ですごすことのよさ、面白さって?中島 まずは偶然性かな。水や土、虫やカニがいて、何かが起こる。その偶然の多様性には、人工物のない森の中ならではの面白さがあ2歳児のための森のようちえん「プレピッコロ」森の中で“信じて待つ保育”を体験本誌コラム「こえは森のなか」でおなじみの森のようちえんピッコロと中島久美子さん。普段は年少?年長児が活動するピッコロですが、毎月2歳児むけの「プレピッコロ親子クラス」を行っています。2歳児の森のようちえんの特徴と面白さ、そしてその意義とは?