ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2016年9月号 NO.208

概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2016年9月号 NO.208

16動画撮影が上手になる４つのポイント映像のプロが教えます！久保島一彦さんYBS山梨放送を中心にテレビ番組やCMなど各種映像コンテンツの制作・技術を手がける（株）ファーストビジョンで、企画や演出を手がけている。11歳・７歳・４歳の子どもを持つ3児のパパ。編集部　誕生日や運動会など、子どもをビデオカメラを撮るタイミングも多いのですが、なかなか上手に撮れません。久保島　みなさんがよくやりがちなのは長く録画してしまうこと。長くてもワンカット10秒前後と、短めに撮るとすっきりした映像になります。編　後で見た時にダラダラと映像が流れているだけ。ありがちですね。久保島　それから手ぶれに注意。脇をしめてきっちりと両手でカメラをホールドすることで手ぶれを防ぎます。どうしても使いたくなってしまうズームイン・アウトのボタンですが、この操作自体もぶれの原因になっています。特にズーム側は手ぶれに大きく影響しますね。基本的にズームを利用するのではなく、自分が被写体に寄って撮ることを心がけましょう。また５W１Hを意識すること、会話を撮るのもポイントです。　編　会話は動画だからこそ残せるものですね。久保島　今のお気に入りの歌や、子どもならではの言い間違いなんかも引き出して残しておくと、後で見た時に面白いですよ。そして一番大事なことはテーマを決めること。今回、何が撮りたいのかを先に考えておく。すると自然にどんなタイミングや表情を撮りたいかがわかるので、撮影の時のポジションや撮りたいカットが決まりますね。編　久保島さんは家族のどんなシーンを動画に残してきましたか？久保島　妊娠から出産のシーンまでずっと追いかけて撮影したこともあります。子どもが大きくなったら見せてあげようかと思っているんですよ。? ワンシーンを短く撮るCMやVTRも5～10秒がワンカットで撮影されていることが多いそう。後で見る時に飽きてしまわないようにするためにも、ワンカットは短め撮影を心がけて！? ５W １Hを撮るいつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのようにしているのかなど、ストーリー性を意識して撮る。状況をより鮮明に残すために、季節感のある花や、誕生日ケーキなども撮影しておきましょう。? ズームイン・アウトは　 なるべく使わないズームイン・アウトの操作に気を取られて画面がぶれてしまうことも。撮りたい構図をきちんと決めて、近づきたい時にはズーム機能を使うのではなく自分が近寄って撮ろう。? 会話を撮るのも　 動画のよさの一つ「どうだった？」「おいしいね」など、カメラマンが被写体に話しかけることで子どもの生き生きとした感想を残すことができます。写真にはできない動画のよさが引き立ちます。