ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2016年6月号 NO.205
- ページ
- 16/48
このページは ちびっこぷれす Chibikko press 2016年6月号 NO.205 の電子ブックに掲載されている16ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは ちびっこぷれす Chibikko press 2016年6月号 NO.205 の電子ブックに掲載されている16ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
ちびっこぷれす Chibikko press 2016年6月号 NO.205
16ホースセラピーってどういうこと? 南アルプス市乗馬センターを運営する「ノースランドライディングクラブ」は、乗馬を通じて障害者をサポートするための一般社団法人「奏馬」を設立。この4月より障害のある子どもたちを対象とする放課後等デイサービス事業・発達サポートそうまをスタートさせました。その事業内容について、スタッフの大谷洋子さんにうかがいました。馬とのふれ合いが障害児の心と体を育てる…「発達サポートそうま」がこの春スタート馬ならではの特徴は?大谷 馬は人間の気持ちをよくわかってくれる生き物です。わかった上で、人間に合わせてやさしくゆっくり接してくれます。そのやさしさやゆったりとしたペースが子どもたちには合ってますね。子どもたちは「この馬は私のことをどう思ってるのかな?」と想像したり、世話をした、気持ちが通じた、乗せてくれたという経験に喜んだりしながら、成長していくように思います。編 読者へのメッセージを。大谷 馬とのコミュニケーションにおいては、高圧的すぎてもダメだし、逆に意思表示をしっかりしないのもよくない。人間同士のコミュニケーションも似てますよね。子どもたちは馬とのふれ合いの中で、たくさんのことを学んでいきます。やさしさ、リラックスすること、他人を思いやること…。それは障害児だけでなく、健常の子どもたちも同じ。この場所で、馬と接することの素晴らしさを知ってほしいです。 リットがあります。精神的には、乗って揺られることでリラックスできるというメリットもありますし、馬とのコミュニケーションで心が癒やされるということも大きいと思います。特に自閉症の子なんかは、周りを見るということがなかなかできない。でも馬とのふれ合いの中で、「そんなことをすると悲しそうだよ」とか「嬉しそうだね」ということを伝えると、だんだん相手のことを考えるようになってきます。編 「ホースセラピー」という言葉がありますが、他の動物にはない、編集部 発達サポートそうまで行う放課後等デイサービス事業について、その概要を教えてください。大谷 発達障害や知的障害、身体障害などがあり、市町村が発行する通所支援受給者証を持つ小学生から高校生までの子どもが対象です。馬とふれ合いながら放課後や休日をすごす場を、この春からスタートさせました。不登校の子が平日に利用するケースもあります。編 具体的にどんなことをするのですか?大谷 馬にエサをあげたりブラシがけをしたり、もちろん乗馬をすることも。何をするかは子どもたちに合わせて、相談しながらやっていきます。馬の背で揺られてニコニコしている子にはあえてスタッフも話しかけず、その時間を大切にするようなこともあります。編 子どもたちが馬とふれ合うことのメリットは?大谷 馬に乗ることでバランス感覚や体幹が鍛えられるという身体的メ