ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2016年2月号 NO.201
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ちびっこぷれす Chibikko press 2016年2月号 NO.201
5神奈川県生まれ。幼稚園・保育園での勤務を経た後、2007年に北杜市で「森のようちえんピッコロ」をスタート。以来、森のようちえんの活動を実践し続けている幼児教育の専門家。自然の中で〝子どもたちが自分で考え、自分で決める?保育スタイルが注目を集める。現在は約30名の子どもたちとともに、驚きと笑いに満ちた日々を送る。増しての本気の力が出た。そして開いたのだ!!! あっぱれ。私は気づいてないことになっているので、大 喜びもしないしほめもしなかった。ただただ一 人で泣きそうになった。こんな子どもたちっているのかな! どうしてあきらめないの。そして絶対にできると自分を信じる彼女たちが、とても美しく見えたのだ。 少したって私はがんばった女 子の一人、ふ~ちゃん(年長女児)を呼んで聞いてみた。もうすぐ1 年生になるという嬉しさでがんばっているのだと予想したが、それを確めたかったのだ。中島「どうしても開かない時はあきらめるよね」。ふ~ちゃんはブンブン左右に首を振って言った。「あきらめない」。中島「どうしてなのかな」。ふ~ちゃん「だってひろちゃんのお母さんがせっかく(味噌汁を)作ってくれたから」。あ、そこなんだ(泣)! 続けて彼 女はこうも言った。「ミソを作ってくれた人もいるんだよ。あと大根を作ってくれた人も」。ゲーー、そこ!? 味 噌や大根を作った人の気持ちまで考えていたのか!!参った、本 当に参った。自分があきらめたくないからあきらめなかったのでは全然なかった。そこに気持ちがあるのなら、あきらめるわけないよね。中島の「なんであきらめないの」という質問が、全くイケテナイと思った。 そしてさらに聞いたのだ。中島「でもさ、できない時にどうして大人に頼まないのかな」。ふ~ちゃんは確かな口 調でこう言った。「子どものことは子どもがやる」。ゲ。続いて年 中 女 児のゆいちゃんにも同じ質問をしてみた。ゆいちゃんも「子どものことだから」と普 通に言った。あ~、腰が 抜けすぎです( 泣 )。こんなに大 変だったのにそこは当たり前に、自分のことは自分でやる、子どものことは子どもでやると思っているのだ。なんたる自立心。しかし、ということは大人には大人にしかできないことがあるという意味でもある。大人がやるべきことか…。そりゃ家事や運 転は子どもにはできないけれど、そんなことを言っているのではないのはよくわかる。なんだろう。でも“何をすべきかも大人が自分で考えろ”ということでもあるよね。でもそれが大人(私)にはシンドイのだよ。もうご勘弁を(笑)。