ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2015年7月号 NO.194

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2015年7月号 NO.194

5神奈川県生まれ。幼稚園・保育園での勤務を経た後、2007年に北杜市で「森のようちえんピッコロ」をスタート。以来、森のようちえんの活動を実践し続けている幼児教育の専門家。自然の中で〝子どもたちが自分で考え、自分で決める?保育スタイルが注目を集める。現在は約30名の子どもたちとともに、驚きと笑いに満ちた日々を送る。嬉しそうにしていた。これが学ぶ意 欲だと思う。そしてとうとう今朝、彼女に言われたのだ。「あのさ、地球の仕事ってみんなでもできるからさ、先 生 一 緒にやらない?」と。同僚にならないかという誘いを受けた! 腰を抜かした。や、やりますとも( 汗 )。よっしゃ地 球の仕 事をするぞぃ!(笑)。  森のようちえんピッコロでは、考える子になってほしいと願い保育をしている。彼らはあと2 0 年もしたら家庭を持ち、子育てもするだろう。子育てにマニュアルはない。マニュアル人 間では社 会の仕事もできないだろう。要するに、親がいなくても生きていけるという子育ての目的を果たすには、自分で考える人間に育てないとだめだと思っているからだ。大 人はまだ小さいからと言うけれど、子どもの内 面はそんなところにいない。ふーちゃん始め子どもは、考えることに喜びを感じているように見えるのだ。そして十分その能力は備わっている。  1 9 9 6年に文部省(現文部科学省)の中 央 教 育 審 議 会から「 2 1 世 紀を展望した我が 国 の 教 育 の 在り方 について」という諮 問 に 対 する答 申が 出た 。【我々はこれからの子どもたちに必 要となるのは、いかに社 会が変化しようと自分で課 題を見つけ、自ら学び自ら考え、主体的に判断し行動し、よりよく問題を解決する資質や能力であり、また自らを律しつつ、他 人とともに協 調し、他 人を思いやる心や感 動する心など、豊かな人間性であると考えた。たくましく生きるための健 康や体力が不可欠であることは言うまでもない。我々はこうした資質や能力を、変化の激しいこれからの社会を[生きる力]と称することとし、これらをバランスよくはぐくんでいくことが重要であると考えた】。大人が問い、子どもが答える。それもいい。しかし自分で課題を見つけることが大事だと書いてある。ピッコロの子どもたちはずっとそうだった。自分で問いを出し、自分で答えも出す。たぶんこの子たちは一生こうやって生きていくのだろうと思う。そして永 遠に幸せなのではないかとも思うのだ。考えることは生きること。だから強くなっていく。