ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2015年6月号 NO.193

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ちびっこぷれす Chibikko press 2015年6月号 NO.193

11いでくることがそんなにエラいのか」っていう意見はよく聞きます。静江 今どきそういう考えの男性がまだまだ多いことにびっくり。私は11年専業主婦をしてきて「自分には何もない」ってずっと思ってたけど、最近ようやく家族の暮らしや子どもの成長を支えてるっていう、誇りみたいなものがわかるようになってきました。憲一郎 仕事も家事育児も同じようにエラい。お互いにその大変さを理解しようとして、それを尊敬してこその家族じゃないかな。今の社会では、財力と体力と心のバランスが保たれてこそ幸せな家庭環境が維持できると思うんです。もしママが、財力の部分を削ってでももっとパパに育児参加してほしいと思っているなら、それを伝えてみるのもいいと思う。意外と「そんなに必死こいてがんばらなくてもいいんだ」って、パパがホッとするかも(笑)。父親の役割は何?憲一郎 子どもにとって何か困ったことが起きた時、最後に戻るのは父親じゃなくて母親だよね。絶対的安心感っていうか。じゃ、父親の役割は何?って思うんだけど、我が家の場合は、体を動かす部分と、もうちょっと成長してからの性教育の部分かなっていう話は夫婦でしてます。女性陣は父親に何を求めてる?静江 ダイナミックな遊び。大きな社会を見据えたような意見。あと母親と違うものの見方をしていれば、それを伝えてほしい。家族の中でも色々な意見があって、それが当たり前だっていうことを子どもに見せてもいいと思う。理恵子 私とは違う視点で客観的な意見を言ってくれること。夫は「子どもなんてほっときゃ育つんだ。あんまり大人が手を出さない方がいい」という人だから、「そっか、そこはそんなに気にしなくていいんだ」って、私が気づかされてホッとすることもある。景子 男として「わかる、わかる」みたいなところを共感して拾ってほしい。それからウチの夫は子どもたちに対して何も言わないから「この悪ガキたちに何か言いたいことないの?」って思っちゃう。みなさん、パパはどう? 子育ての方針とかに積極的に関わってくれる?理恵子 結構口を出すタイプ。私と意見が合わないことも多いけど、話し合いで折り合い点を見つけてます。静江 お勉強だけじゃなく、たくさんの遊びや体験をして、自分で考えて自分で答えを出せるような人に育ってほしいというのが私の考えなんです。でも夫は先回りして答えを与えてしまいがちなので、夫婦で言い争いになることもあります。子どもも5年生、1年生、3歳と歳が離れているのに接し方がごちゃごちゃになったりして…。こちらも試行錯誤の途中かな。パパの育児参加が育むもの静江 「パパが育児に参加することのメリットは?」って夫に質問したら、「自分にとっての癒やし」って即答でした。景子 仕事で外に出ている分の疎外感みたいなものを、育児に参加することで埋められるというのはあるよね。ママにとっても、協力してくれる人がいる安心感が得られて、孤独感が減る。そうすると精神的にも安定して、子どもにもやさしく接する余裕ができると思う。理恵子 ママにとっては、子どもと離れる時間がもらえるのは嬉しい。パパにとっては、子どもを理解する機会になる。「ウチの子はこんなことに興味を持つのか」とか。景子 子どもにとっても、ママもパパも自分たちに関心があるって感じられるのはいいんじゃないかな。安心感や家庭での居心地のよさにつながるはず。憲一郎 何かしらの縁で我々夫婦を選んで生まれてきているのだから、生き様を息子なりに見る機会が多ければ多いほど、今後の様々な分岐点での判断基準を養えるようになるのかなと。理恵子 子どもが自立するために親ができることって…難しいですよね。将来子どもが何かに悩んだ時、父親の姿や冷静な意見って道しるべみたいなものになると思う。それを参考の一つにして、自分の道を作ってくれるといいなと思っています。理恵子ママ小学1年生の長女、幼稚園に通う3歳の長男のママ。専業主婦。パパは公務員だが、仕事は不規則で帰りも遅くなりがち。土日不在の時も多い。静江ママ小学5年生の長男、小学1年生の長女、3歳の次女のママ。専業主婦。山梨で暮らし始めて3年目だが、昨年11月よりパパは東京へ単身赴任中。景子ママ小学4年生の長男、幼稚園に通う4歳の次男のママ。子育て支援センターなどでのパート勤務を週2、3日。パパはサラリーマンで、平日に子どもと顔を合わす時間は少ない。憲一郎パパ保育園に通う4歳の長男、生後2ヵ月の次男のパパ。フリーランスで自然ガイドの仕事をしているので、グリーンシーズンと真冬が多忙を極め、それ以外は時間的余裕があるというライフスタイル。※このページは、いきはぐ大学山梨校が4/23に主催した「ママのおしゃべりカフェ」第1部のパネルトークを元に制作されています。イラストc村松薫