ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2014年12月号 NO.187

ページ
5/48

このページは ちびっこぷれす Chibikko press 2014年12月号 NO.187 の電子ブックに掲載されている5ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2014年12月号 NO.187

5オオカマキリ秋から初 冬にかけてがカマキリの産 卵の時 期 。大きな体をしたカマキリを見かけます。カマキリは卵で越冬をしますし、春になると一つの卵鞘から200匹程度の赤ちゃんカマキリが生まれてきます。カマキリの卵は枯れ草や木の枝に産みつけられます 。この卵の高さによって冬の積 雪 量がわかるという 説がありますが、今のところ実 証はされていません。もし見つけたら高さを測ってみて、この冬の積雪量を占ってみましょう。 しばらくすると年少男児のT君が私のところに食べかけの柿を持ってきて「あげる」と言った。そばに年中男児のH君がいた。その言葉を聞いたH君がすかさず「だめだめ」と言って、T君が私へ差し出した手をひっこめさせた。だめと言われた年少児はびっくりして言い訳をした。「だって渋いんだもん」。お、ここにも渋柿があったのか!と私が思っていたら、H君が「それならもっとだめだめ」と言った。私はすごい!と思ったが、さらにその先を聞いてみた。「じゃ、この柿どうすればいい」。彼は「自分のお母さんに」と言った。そして年少児にその場から席をはずさせたのだ。後からH君に聞いたらこう言っていた。中島「どうしてT 君が私に柿をくれちゃだめなんだっけ」。H君「あげた人が嫌だと思うから」。翻 訳するとこう言っているのだ。ピッコロっ子においしく食べてほしいと思い持ってきてくれたものを、他人にあげてしまうのはよくない。人の好意をそんなに簡単に放棄してはいけないと言っているのだ。まして渋いから他人にあげるのはもっとよくないとも言っている。人に差し上げる時には喜ぶものをあげるものだ。もしどうしても渋くて食べられないのなら、そこはせめてお母さん(身内)に引き受けてもらう方がいい。彼はこう言った。ウソだと思うが、幼児は普通にこんなことを考えられるのだ。まさかと思いながら確 認し、そのまさかが今まで何100回あったことか。幼児をなめてはいけないと思う。  昨日もこんなことがあった。ピッコロでは大人の見えない所に行ってはいけないという約束がある。だが途中入園の年少児が少し遠くへ行ってしまった。それを目撃した子どもたちは一目散に追いかけた。危険だからだ。大勢の子どもに見えない所に行ってはいけないと言われ、その子は泣いてしまった。そして私に「ごめんなさい」と泣きながら謝ってくるのだ。この子本当に悪いことをしたとわかっているな…と私が思っていたら、そばにいた年中女児Hちゃんが優しくこうつぶやいた。「そこ謝るところじゃないよ~」。私はまさかと思って聞き返した。「どうして謝るところじゃないの」。「だって自分のことだから、叩くのと違う」。翻訳すると「遠くへ行ってはいけないという約束は自分の身を守るための約束なので、中島に謝って中島が許すという種類のことではない。中島を叩いてしまったらその場合は中島に謝るけれどこれは違う」と彼女は言っているのだ。そばにいた大人は全員息を飲んだ。そこか…! これすべて5歳児です。5年しか生きてないので言葉は未熟だけれど、心は大人並み、いや大人以上だといつも思います。大人の皆様(私も)そろそろ子どもの概念変えましょうか。