ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2014年11月号 NO.186

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2014年11月号 NO.186

9堀井 悦子 さん(宝桃園) “日本一の桃の里”一宮町に広がる4500坪の果樹園が、堀井悦子さんの仕事場。東京の企業で働き、「山梨に帰る気は全くなかった」のが、10年前に跡継ぎのお兄さんが急逝して人生が変わりました。 「一年でも作らないと木はダメになる。父はすでに亡く、母と手伝いの人だけでは厳しかった。2年間は夫と週末ごとに手伝いに来ていましたが、体力的に限界で…」。決断を後押ししたのは、周囲の反対を押し切って一緒に山梨に来てくれた夫の俊彦さん。正式に就農して9年、農薬を抑えて丁寧に育てた桃やブドウは、全国から注文が入ります。ばあばたちが最強の助っ人! 農繁期は、3時に起きて事務仕事を片付け、6時からずっと収穫。俊彦さんのお母さんも駆けつけ、育児や家事をサポートしてくれます。 「忙しくても朝晩の食卓は全員で囲んで、採れたての野菜のおかずを並べます。おにぎりとお味噌汁など手軽な食事も多いかな」と言いながら、ほぼ自給自足という野菜の漬物や常備菜がある食卓は豊かそのもの。「疲れてついイライラする時もあるけど、当たってしまったら素直に謝ることを心がけています。冬は余裕があるので、子どもとゆっくり向き合ったり丁寧に料理をしたり、取引先のレストランに家族で行けるのも楽しいですね」。  日々勉強。だから楽しい 最近は地域のために、子どもの通う保育園や仲間と共に「Edible School Yard」という食育菜園を作った堀井夫妻。ソーシャルな活動にも積極的で、県外の友人たちが援農に来る“開かれた農家”を実践しています。 忙しい日々の原動力は「おいしかった!」という声、尊敬する母の姿、支えてくれる家族や仲間…。「農は日々勉強。だから楽しい! 他の仕事にはもう戻れないですね(笑)」。桃の他、ブドウや干し柿も扱う。フレッシュなコンポート「桃のようよう」や宇都宮のフレンチレストラン「chihiro」とのコラボ商品など加工品も人気。愛用のヨシノクラフトの鍋。熱伝導がよく、無水調理ができて栄養素を逃がさないため、料理が短時間でおいしく仕上がるそう。堀井悦子さん笛吹市一宮町生まれ。進学で千葉へ。IT関連企業に勤めていたが、兄の急死を機に家業の桃農家を継ぐ。4歳の男の子、1歳の女の子のママ。全国のカフェやレストランでも使われる宝桃園の桃やブドウは、ネットで予約可能。忙しくても、家族全員で食卓を囲める幸せ3:00起床。伝票処理、メールチェックなど事務作業。昼 食12:30仕事終了。子ども帰宅。子どもたちの送迎は主にパパの役目。19:00夕食。常備菜を使って準備も手早く。20:0021:003:006:00仕 事12:0018:0021:0013:30仕事。箱詰め作業が多い。農閑期は午後はフリータイム。8:309:3020:30農作業6:00子ども起床。朝食。農閑期はゆっくり8時に起床。7:30保育園へ登園。家事を済ませ、畑に持って行くお茶などを用意。桃の最盛期は、子どもの世話をお義母さんにお願いし、この時間も収穫。農作業子どもとお風呂子どもと就寝