ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2014年10月号 NO.185

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2014年10月号 NO.185

5ドングリ日本には20種類ぐらいのドングリが生育しています。山梨県でよく 見られるドングリは、コナラ・ミズナラ・カシワ・クヌギなどです 。ドングリをたくさん拾って工作をするのも楽しいものです 。ドングリの中には虫が入っている場合が多いので、一度お鍋で沸 騰させるか、数 日 間 冷 凍庫で保 管 すると、安 心して工作に使えるようになります。ドングリは、種 なので、そのまま土の中に埋めておくと芽が出てきますよ。 そのまた翌日、今度はK君のお母さんと話をした。お母さんはK君がそのリンゴを食べたかったのか聞いていた。母「そのリンゴ食べたかったんだ」。K 君「あまり食べたくなかった」。…やっぱり。彼は食いしん坊ではない。ちょっとおかしいと思っていた。彼は最 初に「 食 べたいな~」と言った時点で、すでにこのリンゴの解 決 方 法がわかっていた。誰かが食べるしかないと思ったのだ。しかも「僕が食べてあげるよ」ではなく、「 食 べたいな~」と言うさりげなさがたまらない。しかしこんな気 遣 いが 本 当 に 幼 児 にできるの?と思うのだが、できるのだ。歴代の年長児はみんなさりげなく優しかった。  K 君のお母さんはこうも言っていた。「 Yちゃんはただリンゴを食べてくれたからそう言ったのではなく、そこをわかったから言ったのでしょうね」と。K 君は食べたいわけではないが、さりげないやり方で自分のリンゴを食べてくれた。そこを年少 児はわかっている!ということだ。え?ホント?と思うが、あながち違ってないかもしれない。そうでなければ例 年こんな年長児になるわけないと私も思うのだ。小さければ小さい程 、感じる心があると思う。 そしてこの話、まだまだ続きがある。後日、今 度は誕 生 児の弟 君( 年 少 男 児 A君 )と話していたら、私が 何も聞いてないのに急にこう言ったのだ。「(リンゴを食 べてくれなかったので)やな気 持ちだった」と。彼は姉の誕生会前日に、父と一 緒にリンゴ飴を作ってくれたのだ。わっ、年少児がこんなこと言った! 突 然だったのでさらに驚いた。私はYちゃんに「A君がせっかく作ったリンゴ飴を食べてくれなくて嫌な気 持ちがしちゃったってよ」と伝えたら、Yちゃんは難しい顔をした。そしてシーンとした次の瞬間、A 君に向かって「ごめんね」と言ったのだ! そしてスタスタ歩いたかと思うと、誕生児のMちゃんにまで謝りに行った(泣)。私が「今度リンゴをもらったらどうする?」と聞いたら、彼女は「全部食べる」と言った。A 君 はそれを聞 いて「 絶 対 だよ~ 」と笑っていた。 これ、すごい集団だと思う。思いやりと許しに満ちている。そして自分の気持ちを相手に伝えることができる。幼児期に嬉しいも困ったも存分に味わってほしいと私は思う。自分の気持ちもわからないのに、他人の気持ちがわかるはずないと思うからだ。心は揺れて大きくなる。そして心を揺らし、自分の心を見させるのが私の仕事かもしれないとつくづく思うのだ。