ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2014年10月号 NO.185

ページ
47/52

このページは ちびっこぷれす Chibikko press 2014年10月号 NO.185 の電子ブックに掲載されている47ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2014年10月号 NO.185

社員も社長も、みんな楽しいのがいい。すごくシンプルなことだけど、「相手の立場で考える」をやってみたら、夫婦も家族もうまくいくんじゃないかな。もって見てる。二人が互いの立場を思いやってやりとりしてたら、その会話がいつも耳に入ってくるわけだよね。必ず優しい子になると思います。47て、退職率が低い。一般的には女性の結婚退職が13?14%なのに対してうちは1.5 %、嬉しいよね。あと海外研修、教育研修にはかなり投資しています。バックを支える家庭も大事にしたいから、家族で参加するお祭りをやったりね。宮沢 お母様に言われた「平等に分けろ」の心ですね。飯室 まさにそう! みんなが楽しいのがいいよね。研修や出張で夫がたまにいない日があると、奥さんも楽で嬉しいじゃない(笑)。うちは社長も社員もみんな平等。出張の切符は僕も自分で取るしね。宮沢 社長は人にも環境にも恵まれてきた感じですね。人柄のせいかしら?飯室 心が大事だなあと思います。心があると、周りにいい人が集まる。宮沢 心?飯室 何も難しいことじゃないんです。約束を守るとか、正直でいるとか、相手の気持ちになって考えるとか。例えば先日社用車をぶつけた社員がいて、すごく恐縮して謝ってきた。でも反省してるわけだし、何台も社用車があれば、確率からいってぶつけることもあるでしょう? だからこれで怒る人がいたらそれはおかしいと思いますよ。夫婦だって、互いの立場で考えられたら、ケンカにならないんだから。欠点探しをしてもしょうがない。長所を伸ばす。タダで動くのは自信だけ(笑)。宮沢 子育てにも通じますね。飯室 まさにそうです。僕は山梨県の教育委員をやってるんだけど、先日甲斐市の小学校5年生のクラスでも、この「心が大事」という話をしてきました。その中で、ネットでも話題になったある求人広告の動画を紹介してね。「職種は、“現場総監督”です。原則1日24時間の勤務。年間365日、休暇はありません。食事をとる時間はありますが、他の同僚が食べ終わってからです。徹夜で働く場合もあります。サラリー?無給です。世界で一番大事な仕事です。やってみる気はありませんか?」。この面接の内容に、応募者の顔はみるみる固くなっていくわけです。それでも面接官は自信たっぷりで語り続ける。世界で何億人もの人がこの仕事に就いていますよ、と。この仕事はね、“母親”という職業なんです。子どもたちにお母さんの大変さに気づいてほしくてこの話をしました。相手の目線に立って考えてほしかったんです。子どもって、見てるよね宮沢 すごくいいお話ですね。私も母親って本当に大変な役割だと常々思っているので、ぐっときました。ところで、社長ご自身の夢はなんですか?飯室 社員が元気に働いてくれて、会社が全国区になってたらいいですね。山梨でNo.1ってだけじゃなくて全国で仕事できることが大事だと思っていて。県外の仕事を請けるとレベルが上がる。山梨ソフトウェアという名前をYsk e-comに変えたのもそれが理由です。利益が出たら株主が喜ぶかもしれないけど、それよりもこの先何10年も、社員が安心して働ける会社でありたい。あと個人的には、あと20年生きたいなあ。そうすると昼と夜で食事ができるのが14000回ぐらいしかないんだよ。気を遣わなくていい楽しい人と食事したいね。肩の凝る人から誘われてもお断り(笑)。宮沢 残された食事の回数という考え方、ドキっとしますね。飯室 さらに、いつも違う人と食事すると、新しい情報が入ってくるよね。何ごとも同じことをやってちゃダメなんですよね。過去の自慢ばかりする経営者っているけど、いい経営者は自慢話より明日の話をする人が多い。宮沢 最後に子育て世代へのメッセージをお願いできますか?飯室 繰り返しになるんだけど、相手の立場で考えることを大事にしてみようってことかな。お父さんとお母さんの仲がいいかどうか、ちゃんと子ど