ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2014年10月号 NO.185

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2014年10月号 NO.185

33動物を飼うとき 6月号で飼い主募集した黒猫のヤマちゃんは、まだわが家にいる。その上8月に近所の空き家で生まれた野良猫の子を一匹、うっかり保護してしまい、それも飼い主探しをしなければならない。大変に困った状況だ。誰かもらって。お願いします。 とは言うものの、誰にでも差し上げるわけにはいかない、というのが本音だ。外に出さないで家の中だけで飼うこと、不妊手術をすることは絶対条件で、年齢制限もある。別にお金をかけて過保護にしてほしいわけではない。普通でいい。エサをやり、寒暖に気をつけて、病気の時は病院に連れて行ってくれ、思いやりを持って接してくれれば。ただ重要なのは、何があっても最期まで絶対に面倒をみるという信念があるかどうか。もらってもらいたくても、その覚悟がない人には猫の命を預けられない。 なぜそんなうるさいことを言うのか。それは、生き物を飼うってけっこう大変だから。はっきり言う。子どもが一人増えるのとほぼ同じです。だから飼う前にしっかり考えてほしい。「ペットショップで一目ぼれ」「クリスマスプレゼントに」などという理由で飼い始めてもらいたくない。生き物と暮らしたいと思ったら、まず「何を飼うか」からだ。「飼いたい動物」ではなく「飼える動物」を選んでほしい。毎日どんな世話を誰がするのか、10数年後に高齢になった動物を介護できるか、災害など緊急時に連れて避難できるか…。様々なことを考えた上で犬だか猫だか金魚だかを決めてほしいと思う。 ちなみに「子どもの責任感を養わせるために飼う」というのも私は賛同しない。子どもには責任が重すぎない? 大人が用意したエサを置いてやる、水槽を掃除するぐらいならいいが、事故防止や動物の体調変化を観察する意味で、散歩やエサやりを子どもだけに任せるのは無理がある。大人が大切に世話をする、そのお手伝いで子どもも十分、動物との暮らしを楽しめると私は思っている。 色々考えた上で「飼わない」ことにするのも立派な選択肢の一つ。…と、猫8匹、犬1匹であっぷあっぷしてる人が言っても説得力ないね。生き物と暮らすのは楽しい。猫いいですよ、飼いませんか。でも、飼いたいと思ったら、一度立ち止まって考えてみて。