ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2014年9月号 NO.184

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ちびっこぷれす Chibikko press 2014年9月号 NO.184

36小児科Dr.宮本の連載コラム午後10時、クリニックにて…    ?おほしさまの先生からの子育て応援“談”!?宮本直彦(みやもと・なおひこ)小児科医。山梨市加納岩総合病院勤務などを経て2004年、昭和町で夜間や休日の小児救急にも対応する医院・げんきキッズクリニックを開業。2009年春、移転してリニューアル。クリニックと同じ敷地内に「げんき夢保育園」を開園。Vol.113 子育て中の働くママへのエール ようやく夏休みが終わり、通常の生活に戻る頃ですね。夏休みはみなさんどんな思い出ができましたか? 私は家族で初めて長崎へ行き、原爆資料館・平和公園を見学してきました。69年前、広島に続いて長崎にも原爆が投下され、一度に多くの命が奪われました。今も核兵器が存在し使用される危険性があります。唯一の被爆国として、私たちは平和の尊さを後世に伝えていかなければならないと思いました。 先月はヤジ問題を中心に、日本はまだまだ男性中心の社会であるという話をさせていただきました。今月は子育て中の母にエールを送ります。仕事を続けるか迷っているあなたへ 結婚・出産・妊娠を機に、女性の多くが今までの仕事を続けられるか悩んでいると思います。多くの方は今まで通りの働き方ができずに退職、パートへの転職を余儀なくされています。仕事と家庭の両立は決して簡単ではありません。旦那さんや周囲の理解がとても大切になります。仕事はお金を稼ぐ点だけではなく、仕事を通じて社会の一員となり、社会との接点となります。 私が育った昭和時代は、多くの家庭で父が仕事、母が子育てを分業する形でした。うちの家庭でも母は専業主婦で、家事・子育てを一生懸命にしてくれました。父は朝から夜まで働いていました。 平成時代の子育てを同じ分業でするのは得策ではないと思います。時代が変わり、色々な価値観・生き方が選択できる多様化の時代となっています。今までのような終身雇用がなくなりつつあり、父の仕事だけでは家計が安定できない時代に入っています。そのため、家計の安定からもママの稼ぎは大切です。 個人主義が進み、近所との関わりが減り、長寿社会となり祖父母も働いています。結果、子育てが母親のみに偏る傾向が見られます。しかし一人だけで子育てはできません。昔は母親だけでなく、祖父母、近所の方など多くの方が子育てに関わってきました。今は子育てをママだけでなく、パパにもしてもらう必要があります。パパの立場からすれば、仕事だけでなく、子育ても担うべき時代になっています。また、保育園・幼稚園・病児保育やファミリーサポートといったサービスを利用するのもよいでしょう。 自分の経験からも、子育てで一番手がかかるのは小学校に入学するまでではないかと思います。オムツを替えたり、お風呂に入れたり、服を着替えたりなどで手をかける時期が終わると少し楽になります。中学以降になると親と接する時間が極端に減ってきます。ぜひ子育てを楽しんでください。 平均寿命が男女とも80歳を超えるようになった現在、子育てが大変な時期はそう長くありません。中長期的な視点も持ちながら、今の自分の立ち位置(仕事や家庭生活)を確認するのはいかがでしょうか。また、仕事をしたいけれど周囲の理解が得られず悶々としているママもいるかと思われます。近い将来、子育てだけでない自分らしい生き方を選択する準備期間と考え、子連れでも参加できるイベントなどに参加したりして、子育て専念の時期をすごしてもらえたらと願っています。安心して保育園にお預けください 共働きには保育園の存在が欠かせません。子育てを保育園にも手伝ってもらいましょう。うちは5人の子どもが全員保育園でお世話になり、まだ末子が通っているので、通算で20年近く保育園にお世話になっています。子どもを預ける親の立場としては、時に登園時に子どもに泣かれたりすると「かわいそう」といった感情がわいたりしますが、子ども自身はそこまで感じていないと思います。 私のクリニックは隣に保育園があるので、朝預けた後の様子を見ることができます。朝、園に預けられ最初は大泣きをするお子さんがいますが、しばらくすると泣き止み、多くのお友だちと一緒に楽しそうに生活をしています。保育士さんが一生懸命に子どもたちのために関わっています。楽しそうにプール遊びをし、おいしい給食を嬉しそうに食べています。お昼寝もトントンされ気持ちよく寝ていますので、安心して預けて仕事をしてきてください。夜は短時間でもいいのでお子さんに関わる時間を作っていただき、週末はしっかりとお子さんと関わってください。保育園で保育参観などの行事があったら、両親ともに参加してみてください。きっと保育園のよさを感じるでしょう。来月から水痘ワクチンスタート 来月から水痘ワクチンが定期接種になります。対象年齢と回数は1~2歳が2回、3~4歳が1回となって公費でできます。年齢がすぎると対象から外れますので早めに接種しましょう。