ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2014年8月号 NO.183

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2014年8月号 NO.183

35わかってる 2歳の長男が急に「子どもが電池食べると、痛い、痛いってなるんだよね」と胸の辺りを触りながら言った。電池食べると痛い…? あ、そうそう! その前日、子どもがボタン電池を誤飲すると食道などに穴が開いたりして大変危険だというニュースをやっていた。え、聞いてたの?っていうか、わかったの? その時、息子にわかりやすく解説はしなかった。大人の言葉で話していても、聞いていて、だいたい内容を理解しているということだ。むむむ、侮れん、子どもの理解力…。 聞いていないようで聞いている、わかっていないようでわかっている。だから、「どうせわからない」と説明を怠ったり、いい加減なことを言ったりはできないなと思う。叱る時も、「しちゃダメって言ってるでしょ!」と繰り返すよりも、なぜダメなのか本当の理由を伝えた方が子どもは納得できるのだろうし、その内容をきっと理解できる。その時、すぐにダメと言っていることをやめなくても頭のどこかに蓄えているような気がする。 とか言っているが、やっちゃうんだよねぇ。同じことを何度も繰り返されたりすると、「そんなことばっかりして!何度言えばわかるの?!そんなことしてるんなら、お母さん知らないからね! 一人で勝手にやってなさい!!」。あ?、やっちゃったよ、こういう言い方しちゃったよ…。たぶん息子は、いけないこととわかっている。なぜいけないかも、だいたいわかっている。そして私が教え諭す優しい気持ちではなく、ただ怒りを向けているだけということも感じ取っている。 そもそも猫だって話せばかなりわかるので、飼い始めた時から話して聞かせてきたではないか。この間も保護した猫に「あんたねぇ、こういうことしてると新しく飼ってくれる人が困るでしょ。だいたいねぇ…」。あ、ダメダメ、長い説教は猫も幼児も聞かないんだった。もっとうまいこと言ってあげられればよかった。子どもって、わからないだろうと思うようなことも意外にちゃんと理解しているんだよな~。