ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2014年6月号 NO.181

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2014年6月号 NO.181

5コウモリ夕方になると飛び始めます。甲府 市 内ではアブラコウモリ 、標高の高い所ではウサギコウモリなどが確認されます。山梨県内には10種 類ものコウモリが棲んでいます。コウモリは飛ぶことができる唯一のほ乳 類 。人 間と同じように子どもを産んで母乳で育てます。夜に活 動するので少し 怖いイメージがありますが、実は人にとっては必 要な存 在 。ハエやガなどの人が嫌う害 虫を食べてくれます。人に害はありません。そして、よく見るとかわいい顔をしているんです♪キドキした。心臓が口から飛び出そうとはこのことだと思った。車の運転席から降りた彼はすでにちびっこではなかった。第 一 声 、「 変わってないですね」。え、こんな声!そして敬語!! 感動したが何かを言わないとと思い、私は「ものすごく変わったねーー!」と言った。この青 年があの子? 嘘みたいだった。彼はカフェで「ここは自分が 出します」と、私 のコーヒー代も出してくれた。私は初任給で両親、祖父母にプレゼントをした。その時みんながえらく喜んでくれたのを覚えている。どうしてそんなに嬉しいのかと思っていたが、今日わかった。ちびっこだった子が、他人のコーヒー代が出せる程大きくなったということが感 動 的なのだ。両 親 、祖父母の気持ちが初めてわかった。そして私は帰 宅 後「 今日はいい日だった 」を1 0 0 回くらい言った。心から幸せな一日だった。 それでこの話 、ただ教え子が 会いに来てくれたという話で終わらない。驚くことに、なんとその教え子があの白いお皿の子だったのだ!! 2 0 年 前に「 僕は白いお皿の魚を食べているので殺してない!」と主張したあの子だ。私には教え子が大 勢いる。なのになぜこの子 、そしてなぜピッコロへ、そしてどうして今 、頭が混 乱した。これにはいったいどういう意味があるのだろう。 しかも驚くことに、彼の職業が救急救命 士なのだ。ますます混 乱した。命と生活が離れすぎていてこれはいけないと思い、私は森のようちえんピッコロを立ち上げた。で、そのきっかけになった子が今は誰かの命を助ける仕事に就いている。この不思議さはいったいなんなのか。人生は不思議なことだらけだと思った。 森のようちえんピッコロも8年目にさしかかった。そして2 0 年ぶりの再 会 。ピッコロにとって大事な存在が来た。つまりピッコロの原 点がここへ来てしまったということだ。彼から連 絡をもらってからずっとその 意 味を考えていた。何かのメッセージに違いない。原点が来たのでピッコロも原点に帰れということなのか。もしくは次にステップアップせよということなのか。あるいは全く別のことなのか… 。私はわからないまま彼に会った。会えばわかるかとも思っていた。しかし彼はまぶしすぎて、私は嬉しすぎて、その意味を感じることはできなかった。ただ一つ、私は自分がやっていることがあっているのか、いつもどこか確 信できないところがある。もしかしたら今回のことは、森の神様が初めて私にO Kを出してくれたということなのかもしれない。勝 手な判 断だけれど…。なぜかというと、その日すべてが幸せに包まれた日だったから。