ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2014年5月号 NO.180

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2014年5月号 NO.180

45結局、巨摩中教育はつぶされてしまうのですが、そこでまかれた種がどこか南アルプス周辺に根づいているような気がしますたちが「このご飯おいしいね」「エミちゃんがんばってるね」って言ってくれて、それで私が幸せになれるような、そんな暮らしなんです。みんなが笑顔になれる場所を続けていきたいな! それが私の幸せなんだと、今日改めて感じました。は好きだったので、よく手伝いはしていました。今、お店で肉や魚を使わないマクロビオティックの料理をリクエストされることがありますが、あれは昔、とれた野菜を使って作った母の料理と同じですね。宮沢 将来は何になりたいと思っていました?五十嵐 夢はバレリーナ。中学から高校の6年間、クラシックバレエを習っていました。でも大学は経営学部のある短大へ進みました。当時、おばが経営していた美容院がすごく繁盛していて、いずれは経営面を手伝ってほしいということで。短大時代に知り合った彼には美容師の資格を取ってもらい、結婚して山梨で美容院を始めたんです。根っこのパワーがあった宮沢 よつ葉のクローバーcafeの前身は「おへそ」ですよね。地域の課題に取り組むような活動を始めたきっかけは?五十嵐 実は10数年前に夫と離婚したんです。その頃の私は、環境問題に取り組むNPO法人「スペースふう」にいつもお手伝いに行っていて、そこでふうの人たちから元気をもらっていました。きっと寂しかったんでしょうね。そしたらある日、「自分たちでやってみれば」って言われて、そうしてできたのが「おへそ」。リサイクルショップを仲間たちと始めたんです。ちょうど2000年のことでした。「これで自分の居場所ができる」と。宮沢 離婚が原動力?五十嵐 そうかもしれませんね。離婚はとってもこたえました。でも色んな本を読んだり、講演会を聴きに行ったりしているうちに、私の心の中から憎む気持ちがだんだんなくなっていった。それは本当によかったことだと思います。子どもたちの前で父を否定することは、彼らにとって失礼だから。宮沢 おへその活動を振り返ってどうですか?五十嵐 単にリサイクルをする活動団体ではなくて“愛の発信地”って思ってやってきました。来た人が笑顔になれるような場所だったと思います。そしてスタッフのみんなに“根っこのパワー”があった。だから中込空君の海外での心臓移植手術のための募金活動なんかも、みんなでやって1億円以上の費用を集められたのだと思います。宮沢 昨年オープンしたよつばのクローバーcafeが目指すのは?五十嵐 このカフェは私と車いすの障害者“エミちゃん”の居場所なんです。全然儲からないけど、来てくれる人たちをあたたかく迎えて、みんなが元気になってくれればと思ってやっています。特に小さな子どもが来ると、私は本当に嬉しい気持ちになります。願ったことは叶っていく宮沢 子育て中の親たちへのエールをお願いします。五十嵐 何かに行き詰まった時に、ちょっとだけ自分のリズムを変えるといいと思います。おにぎりを1個だけ持って外でお昼ご飯を食べてみるとか、勇気を出して講演会に行ってみるとか。そうすると、今まで見えなかったことが見えてきたり、素敵な出会いがあったりするはずです。私はそうやってきたかな。宮沢 五十嵐さんのこれからの夢は?五十嵐 畑の中でカフェをやりたい。いつもあのおばちゃんが笑顔でがんばっているから、私たちも笑顔でいなきゃいけないかなって気持ちにさせるようなカフェをね。そして農作業をしているおじいちゃんやおばあちゃんに見守られながら、子どもたちが土とふれ合って元気に遊べるような場所にもしたいです。宮沢 五十嵐さんが子どもの頃のような…五十嵐 きっとできると思います。願ったことは叶っていくものですから。私が願っているのは、カフェに来る人