ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2014年4月号 NO.179
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ちびっこぷれす Chibikko press 2014年4月号 NO.179
8編集部 まずは助産師って何?というところから教えてください。榊原 看護師の資格を取った者が、さらに分娩などの専門知識を学んで取る国家資格です。助産師の専門学校に行ったり、大学の専門コースに進んだり、国家試験までのルートは様々。編 看護科の学生のエリートが進む道?榊原 そうとも言えない。いくら成績がよくても志がないと…。実習で10例ものお産に立ち会うのはとても大変。夏休み返上でやったりするので、途中で挫折しちゃう子もいます。編 勤め先は?榊原 やっぱりお産が好きという人が多いので、産科病棟のある病院に勤めるケースが多いです。編 榊原さんの経歴は?榊原 最初は県立中央病院の産科病棟にいました。その後はフリーの助産師として、市町村の新生児訪問をメインに。新生児訪問はすごく大事だと思ってやってきたのですが、最近はそこだけではやりきれないことがあるとわかってきたので、子育て支援センターの育児相談に出向いたり、ベビーマッサージの教室を開いたりして、そこでママたちの相談を受ける機会を作っています。最初の不安を解消すること編 新生児訪問が大事なのはなぜ?榊原 新生児訪問っていうのは、産後1?2ヵ月くらいの時に、助産師や保健師が母親の元に行って相談を受けたり、授乳のやり方などを教えたりするというものです。子育てのスタート時点で、例えば授乳につまづいてしまうと、その先の子育てにすごく影響するんですね。最初のつまづきはほんのわずかなものなのに、そこが解消されずママが不安なまま子育てが始まると、わが子をかわいいと思えなくなったり、その不安が子どもにも伝わったりして、だんだんと悪循環に陥ってしまう。新生児訪問はそこにアプローチできる。編 誰でも無料で受けられますよね。榊原 もちろん。当然の権利と思ってほしい。困ったなと思った時に市町村に連絡して呼んでもらえれば、よりタイムリーなケアができます。編 訪問時、ママたちはどんなことで困ってますか?榊原 多いのはおっぱいの悩み。それから赤ちゃんが泣くこと。おっぱいなんかはマッサージして、その場で改善することもありますが、そこですべてが解決ってことはあまりないんです。私は色んな選択肢を示すようにしています。例えば赤ちゃんが泣いて困っているママに、時々外に出るとか、抱き方を変えるとか、うつぶせにして背中を優しく触るとかの提案をして、実際にやってみる。すると泣き止んだり、泣き方が変わったりするので、「ほら変わったよ」と言って、そこでママに何かに気づいてもらう。そして私が帰った後に色々自分で試してみて、そこでちょっとでも問題が改善すれば、それがママたちの自信や経験になると思うんです。そんなことをサポートするのが私たちの仕事かな。何でも聞いてOK編 先ほどおっしゃった、新生児訪問でやりきれないことって?榊原 訪問してみて「このママ、外に出いつもここにいるよ。助産師からママへのメッセージ。? 助産師・榊原まゆみさんインタビュー ?