ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2014年4月号 NO.179

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2014年4月号 NO.179

46神奈川県藤沢市生まれ。京都大学大学院修了後、研究員職。2年前に北杜市明野で就農。森を開墾して全員参加型の体験農園「自然農園ビヨンド」を始める。生き方に迷っ今月登場していただいたのは「自然農園ビヨンド」田泰文さん。一部上場企業の研究員を代表の室て興味のむくままに行動をすると、農業経験辞めゼロにして森に畑をひらくことに。そんな自由な心をお持ちの2児のパパに、本当の意味での豊かな暮らしへのヒントをお話いただきました。Monthly Interviewていたり、体験を通して自然の恵みを感じたいという人たちの集まる場を提供する他、各種体験型イベントの開催やブログを通じた情報発信を行っている。室田 泰文さんむろた やすぶみ宮沢(本誌発行人) ご出身は? 室田 神奈川県の藤沢市という所です。勉強にはまるで興味がない子どもでしたね。ただ勉強が嫌いというのではなくて、勉強って実は面白かったり意味があるんだぞってことを教えてもらえなかったからなんです。勉強をするようになったのは、高校3年生の夏からですね。自然の中で微生物が分解できる「生分解性プラスチック」で有名な研究室がある京都大学に進もうと。宮沢 えっ!?高3の夏に勉強を始めて、しかも京大? それって遅すぎませんか!?室田 初めは偏差値は31とか(笑)。勉強をしなければいけないことはわかったけど、他の人の勉強方法は理解できなかったですね。まず、全然楽しそうじゃない。英語だったら、僕は辞書を引きながら「赤毛のアン」の原文を読んで「マシュー渋いなぁ~」なんて思いながら何10ページも進む間に、友だちは眉間にしわを寄せて早稲田の過去問を1ページやるんです。そんな問題きっと二度と出てこないし、どう考えてもそれって効率悪いだろって思うんですけど、「こういう問題が出るんだよ」ってみんな言うんですよね。問題集のやり方などもかなり違いましたね。自分は見た時点で解けるとわかった問題は全部すっ飛ばしました。模試は0点だったらラッキーです。復習すればできるようになるから、100点分の力がつくようになる。腱鞘炎になるほど勉強して、半年で偏差値は70を超えるようになりました。1年目ではさすがに京大に届かなかったんですが、1浪して入りました。宮沢 考え方が全く違うんですね。室田 就職試験では、抜き打ちで化学のテストがあったんですよ。僕は化学専攻で大学院まで行ったんですけど、そのテストは全然できなかったんですね。後で聞いたんですけど、会社側は僕を落とすと決めていたそうです。ところが面接で僕が「テスト問題なんて教科書を参照すれば解けるんだから、テストなんて意味がない。研究はそもそも答えがないからやるものだ、面白いと思うことなら指示がなくても仕事をする」なんてことを言ったら、4人の面接官全員が「採用」としたんだそうです。仕事は、本当に自由にやらせてもらいました。国際特許を取る研究もできて、会社には貢献できたと思います。仕事のための人生になっている宮沢 とってもやりがいのあるお仕事だったんですね。室田 でも金曜日の夜9時に会議が始まると、方針が決まるのが10時。それから実験やって、まとめてってやっていると、土曜日は帰れない。ある時、上司が「起きている子どもに会うことねぇな」って口にしたんです。それっ