ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2014年4月号 NO.179
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ちびっこぷれす Chibikko press 2014年4月号 NO.179
17そしてそれが40日をすぎると、大豆の大きさに成長します。子どもたちだけでなく、一緒に参加している親たちも「ほぉー」と、感嘆の声。その後、胎児人形やパネルなどを使って胎内の経過をたどると、いよいよこの講座のクライマックスともいうべき出産のシーンへ。 子宮や産道を模した「うまれーる」という教材の中に、一人の生徒が入ってお産を疑似体験します。「外に出る時、スポットライトを浴びたように明るくなった」。「すごい苦しかったけど、出たら楽になった」。「子宮の中はフワフワしてて気持ちよかった」…。子どもたちの感想は、まるで本物の出産を今、体験したかのよう。最後に助産院で録音された赤ちゃんの心音と産声、誕生を喜ぶママとパパと助産師の声を聴く場面では、涙を流すママもちらほら。 「いのちの学習プログラムの大きな目標は、自己肯定感を育んでもらうこと」。と言うのは、この講座を山梨で開くことの“言い出しっぺ”榊原まゆみ助産師。子どもたちはもちろん、親たちにも“あなたは大事なんだよ”というメッセージを伝えたいのだといいます。数々の命の誕生に立ち会ってきた助産師が、命の大切さを伝えたいと始めたこの講座は、現在年間約40の学校で開催。「生まれてきてくれてありがとう」。「産んでくれてありがとう」。毎年毎年、たくさんの親子の心に、あたたかいものを灯し続けているのです。命の始まりの不思議。折り紙に開けられた小さな穴が、私たちの最初の大きさ。「いつも叱ってばかりだけど、生まれた日のことを思い出しました」。参加した親からの声。3ヵ月の胎児の人形は重さも忠実に再現。「意外と重い!」と、子どもたちの感想。一人の生徒の心音をみんなで聴く体験。生きてるってこういうこと。出産シーンもリアルに。「自分が生まれた時、あんなにがんばったのか」。「たった一つの大切な宝もの」。この言葉を贈って、いのちの学習プログラムは終了。