ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2014年3月号 NO.178

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2014年3月号 NO.178

自分や子どもが思い通りにならなくても、諦めないこと、責めないこと。大事なのは〝愛?です(笑)。49のはお子さんにも伝わってしまうので、あんまりよろしくないと思います。そんな時は無理にでも「まぁー、まぁー、まぁー!」と笑えば、僕はちょっと気が楽になるかな~。※電子書籍版のメイン写真をタップすると、インタビュー時の動画を見ることができます。よ。あれ?そういえば、声のお仕事の話に全然つながらないですね。桂三枝師匠の弟子にJIRO きっかけは高1の時です。ちょっと楽しくない気分の時にテレビをつけていたら「プッ」と笑ってしまって、少し楽になったんですね。ああ、人を楽しませる仕事っていいなぁと思いました。早速、雑誌で知ったオーディションに行くんですが、この世界に入るのは大学を卒業してからになります。桂文珍師匠のラジオ番組で素人アシスタントの募集があったんですね。しゃべるのは全く経験がなかったんですが、学生時代にやった色んなバイト経験に興味を持っていただいて、採用になりました。僕が入門をお願いしたのは、落語以外のお弟子さんもとられていた桂三枝(現六代文枝)師匠です。空手やレスリングで段も持っていたので、師匠のボディーガード代わりに(笑)。そんな物騒なことはなかったんですが、ずっと24時間体制で運転手をさせてもらいました。宮沢 運転手! それなら師匠とたくさん会話できたんじゃないですか?JIRO いや、弟子は「空気」なんですよ。師匠は多い時は週に12本もテレビのレギュラー番組があったので、車の中は打ち合わせや台本読みや稽古や休憩の場所なので、話だなんて。でも、仕事に対する姿勢はたくさん学ばせてもらいました。宮沢 ご両親は応援してくださったんですか?JIRO 親には入門のことは一切言わなかったです。絶対に反対されるのはわかってましたから。でも、NHKの漫才コンクールで賞をもらったり、1本だけですけど土曜ドラマで主演をやらせてもらったりした時は、ビデオをとったり近所に話をしたりして、結構喜んでいたみたいですよ。宮沢 “家出”もして親にさんざん心配をかけさせた息子が、親孝行できましたね~。JIRO その頃、師匠がテレビの企画でロシアに行くというのがあって、僕もついていったんですよ。そうしたら語学を身につけたくなって、アメリカに4、5年。むこうではDJやスポーツの面白さを勉強してきました。日本に戻ってきてからは東京でラジオのDJとかスポーツ実況をやっていましたね。宮沢 先日の里親さんたちを支援する「チャリティーバレエ」でオークションの司会をボランティアで引き受けてくださり、ありがとうございました。少し前から落語の高座もボランティアに近い形でされているんですよね?JIRO 「三枝亭二郎」という名前で、宅配落語「落語千本ノック」というのをやっています。どんな場所でもお気持ち、交通費でうかがいますよ。亭号の「三枝亭」は、もちろん師匠が名前をくださったんですが、これは一門で初めてのことです。本来落語は東京ならお座敷芸、大阪なら神社の境内で大道芸みたいに人を集めてやるもんなんですよ。なかなか生の落語を聞いたことがないという方が本当に多いので、誰でも気軽に落語を楽しんでもらいたいと思って始めました。特に嬉しいのは、寝たきりのおじいちゃんがいるお宅へ呼んでいただいたことですね。僕がこの世界に入ったのは、人を楽しませて気分を楽にしてあげられる仕事に憧れたからです。少ない時は、お客さんは目の前の5人だけ。でも、噺を聞いて笑ってくれると嬉しいですね。宮沢 最後に、子育て世代にエールをお願いします。JIRO 正しいことと間違っていることをハッキリ伝えておけば、途中で歪んでも絶対に帰ってきますよ。これはそういうふうに育ててもらった僕の体験からです。自分や子どもが思い通りにならなくても、諦めないこと、責めないこと。大事なのは“愛”です(笑)。あと、ネガティブな思考という