ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2014年3月号 NO.178

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2014年3月号 NO.178

15作文倶楽部トトロ今度の春休みに、新年長児を対象にした特別講座「世界にひとつの絵本を作ろう!」を行う作文倶楽部トトロ。文字を書くことさえおぼつかない子どもたちに、なぜ作文なのか?その理由について、作文倶楽部トトロの岩崎美紀さんにうかがいました。物の視線で物語を作ったり、外に出て春を探して俳句を詠んだり。ディベートや意見文に取り組むこともあります。たとえ拙くても、小学生は小学生なりに、中学生は中学生なりに、その時にしか出てこない素敵な言葉を持っています。何年後かに自分が書いたものを読んで、「こんな言葉、今は絶対思いつかない!」と笑っている子もいますよ。編 高校生もいるんですよね。岩崎 当初は年長から中学生対象だったのですが、「残りたい」と言ってくれる子どもが多かったので…。彼らにとっての作文は受験対策ではなく、自分とゆっくり向き合う作業。その文章に接すると、彼らが色々なことを考えているのがわかります。今はいっぱい遊ぶ時編 作文倶楽部トトロの目的って?岩崎 自分の心と向き合って、自分の核がしっかりできると、例えば小論文のテストでもいい文章が書けるようになると思います。でもそこが目的ではない。やはり子どもたちには、色々な経験をし、色々な思考を重ねる中で、自分が書きたいことや面白いと感じられることを、自分で見つけられる子になってほしい。教編集部 「世界にひとつの絵本を作ろう!」の概要を教えてください。岩崎 春なのでテーマを「たね」にして、初日はテーマに沿った絵本を読んだり、ある物を手触りや匂いや音で感じる五感のトレーニングをしたりしながら、頭だけじゃなく体全部で言葉を作ることを体験します。編 字が書けなくても大丈夫?岩崎 はい。私の聞き取りや子ども同士の話し合いの中から言葉を引き出します。「その時、どんな気持ちだった?」とか「どんな匂いがした?」などと、彼らの中のぼんやりした発想を、より具体的にしながら物語を作っていきます。2日目はそこに子どもたちが絵を描いて完成。編 この講座を企画した理由は?岩崎 子どもの作文教室を続けてきて思うのは、小さな子どもたちの心の中には、大人が想像もできないような素敵な言葉、面白い言葉が眠っているってこと。それを残したいというのが狙いです。それって今残さないと、永遠に埋もれてしまうから。こんな言葉、絶対思いつかない!編 普段の作文倶楽部トトロでは、どんなことを行っていますか?岩崎 絵本の続きを想像したり、動室を始めてから10年経ちましたが、その辺の手応えは感じています。この前、卒業生が今の生徒たちに「今はいっぱい遊ぶ時。遊ぶことでいっぱい考えるから」って言っていたのが面白かったし、頼もしかったです。すばらしい言葉を持っている編 今回の 「世界にひとつの絵本を作ろう!」で、子どもたちにはどんなふうにすごしてほしいですか?岩崎 まずはいっぱいお友だちとお話してほしいです。そして自分だけの一冊を、ママに自慢してほしい。編 ではママへのメッセージは?岩崎 子どもたちが作り出す世界を一緒に楽しんであげてください。小さな子どもは、実はいっぱい色んなことを考えていて、すばらしい言葉を持っている。ママたちはその言葉を思いっきり楽しんで、そこに共感してその言葉を残してあげてほしいです。それはきっと親子にとっての宝物になるのではないでしょうか。【世界にひとつの絵本を作ろう!】1日目 4/6(日)、2日目 4/13(日)※時間はお問い合わせください会場=山梨県立図書館交流ルーム対象=新年長児参加費=4800円(教材費込み)TEL055-242-7511http://naraitai.net/school-info/juku/totoro/