ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2013年12月号 NO.175

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2013年12月号 NO.175

5「モミ」クリスマスツリーで使われる木 。モミは冬になっても緑 色を保ちます。そのことから強い生命力の象徴としてクリスマスツリーに使 われるようになりました。みなさんにぜひ試していただきたいのは、モミの香り。葉っぱを2?3 枚程 度 取って少 しモミモミしてください。葉っぱからいい香りが漂います。この香りはフィトンチッドという癒しの成分です。いらっしゃる(笑)。  しっかり者の女子とは違い、男子はどう思っているのか気になってきた。ピッコロにはピチピチ若い女性はいない。たまにお姉さんが来園すると、男子が浮き足立つのがわかる。もしかしてきれいなお姉さんを応援しちゃったりして…。私は聞いてみた。「男子的にはどう思うの?」。するとすぐに健 君が 言った。「 変 、電 車の中で化粧している人誰もいないよ」。遥仁君も「電車に粉が落ちる。粉だらけ」と言った。次に小弥太君「掃除が大変」。健 君は「イスに 落ちたら踏んじゃう」と言った。どうやら応 援はしてないようだ。しかし男子は粉が落ちることが悪いことだと思っているのか。私「じゃ歯みがき粉みたいな化粧品ならいいよね!」。すると口を揃えて「だめ」と言った。健君「家でやってきなよ。僕のお母さんピッコロではやらないよ」。ごもっとも。すると大輔君もこう言った。「この前 電 車でお姉さんが化粧をしててちょっと変だなぁと思った。おうちでしてこなきゃだめなんだけど…」。小 弥 太 君も「かっこ悪いと思う」と言った。よかった。男子も化粧はどこでするべきなのかをきちんとわかっていた。すると引き続き子どもたちはこうも言った。健君「 東 京に( 化 粧している人が)いっぱいいる」。新太君「東京に超~いる」。小弥 太 君「 東 京にいそう」。隣の県でもあり日本の首都東京、6歳の彼らはそこをこう見ていた。あながち間違っていないような気がした。  「ところでさ、大 輔 君はお姉さんに変だよって言えた?」と、私は聞いてみた。「 言えない 」。だよね 。すると新 太 君が言った。「だめだって言ったってさ、ふんって言うかも」。はなさんも「したいんですって言うかも」。遥仁君も「していいんですよって言うかも」と言ったのだ! ものすごい想像力だと思った。“正々堂々と化 粧をするお姉さん”が、どう思っているのかを言い当てているような気がした。お姉さんが半分開き直っている心の内まで読んでいるかのようだった。幼 児はここまでわかっている。6年間しか生きてないのにだ。お姉さんに何も言えなかった私は「今度どう言えばいいかな」と、子どもたちに 聞 いてみた。すると健 君が言った。「なんか変ですよ、かっこ悪いですよ」。しんた君「 電 車の中では似 合いませんよ」。しかし私は本当に言えるのだろうか。自信がないからここに書いているのかもしれない。 子どもはこうやっていつも大人を見ているのだ。変と思いながら何も言わない。子どもとはそんな人たちだと私は思う。大人の皆様(私も)大丈夫ですか? 子どもはきちんと社会と大人を見ています。何をしたとかしなかったとか、怒り方とか褒めましょうとかそんなことではなく、後ろ姿を見せるということはもっと深く重いことだと私は思う。そんなに簡 単にマニュアルに従ってでは、子どもは育てられないのだ。子どもはなぜか何でもわかっているのだから。