ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2013年10月号 NO.173

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ちびっこぷれす Chibikko press 2013年10月号 NO.173

51最後の子が22歳の時に50歳で子育て引退です。20代よりも余裕のある50代で遊びたい、というのが一番の理由です(笑)。※電子書籍版のメイン写真をタップすると、インタビュー時の動画を見ることができます。にやさしくなれるし、夫の帰りが遅くても寛容になれると気づきました。だから、自分の時間は家族のための時間でもあると思っています。こんなふうにできるようになったのは最近なんですが。友だちにもどんどん勧めています。ことはあると思います。でもとにかく若い時はお金がないので、20代よりも子育てを終えて余裕をもって50代で遊びたい、というのが一番の理由です(笑)。宮沢 進学も就職も結婚も出産も、計画を立てて実行しているのがすごいですね。あ、でも山梨に来たのは誤算でしたね。八巻 確かに(笑)。京都にずっと住みたいと思っていたので。修習で知り合った彼の実家が山梨の弁護士事務所なので、「結婚する=山梨に住む」でした。でも山梨は東京に近いし自然もあるし、住みやすい所ですね。山梨に来て第2子が生まれて、弁護士登録をして、今年で8年目です。宮沢 子育て中の仕事への復帰はどうでした?八巻 やっぱり大変ですね。代わりのきく仕事ではないので、子どもが病気の時や帰りが遅くなる時は近くに住んでいる義父母に頼んだり、夫も自営業なので調整してもらって見てもらったりしています。子どもがいると、周りの助けがないとやっていけなくて、なかなか男性と同じようには働けないと感じています。それでも、勤務時間でない時も案件のことを考えてしまうと寝られないこともあります。そうすると体にもよくないので、子どもを夫に見てもらって遊びに行くようにしています。休み方も「なんとなく」だと仕事のことを考えてしまうので、忙しくてもなるべく予定を入れて、どこかに出かけて楽しいことをするというふうにしています。私は観劇やコンサートに行くのが好きなので、そうやってリフレッシュしています。宮沢 仕事や子育てから完全に切り替えて、自分の時間を持つんですね。八巻 休みを入れたせいで、仕事が詰まって後悔する時もありますよ。でも、それがないと心のバランスが崩れてしまうんです。こう言うとおこがましいんですけど、私の遊ぶ姿を見て勇気がわいて、遊ぶようになったと友人が言ってくれたりします。相談を受けることもありますけど、「息抜きには“笑う”か“歌う”でしょ」と、まずは遊びに連れ出しますね。大事なことに時間を使う宮沢 すばらしい! 仕事、子育て、それに自分のケアもできるコツは?八巻 手を抜けるところは抜く、でしょうか。私は片付けや掃除が苦手なので、怒りながら掃除をする姿を子どもに見せるより、一緒にお出かけする方を選びます。大事なことに時間を使わないと、休みの日はあっという間に終わってしまいますから。    宮沢 そのポジティブさとパワーはどこから出てくるんですか? 八巻 ‥‥‥大学生の時に友人が事故で亡くなったんです。その時に、ある先輩から「周りの人のためにも笑っててね」って言われました。地元にいた頃はいじめられたこともあったので、なかなか自分を出せなかったんです。でもその先輩は、私が笑っていることは私以外の人にとって価値があることなんだと私に気づかせてくれました。それに、人生はいつ終わるかわからないということを身をもって知ったので、限りある“今”という時間を楽しく生きないともったいないと、強く意識するようになりました。宮沢 八巻さんの前向きさに納得がいった気がします。最後に子育て世代にエールをお願いします。八巻 子どもは笑ってるお母さんが大好き。だから私は自分のための時間を大切にしています。子どもが小さくて出かけられなかった頃は、ストレスがたまって、自分の気分で子どもを叱りつけたり、泣き出してしまったりして、後悔ばかりでした。子どもの頃、母に気分で叱られて傷ついていた自分を思い出して、同じことをしてるなーと反省して。自分の時間を持てるようにしたら、楽しみなことがあれば、子ども