ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2013年9月号 NO.172

ページ
17/56

このページは ちびっこぷれす Chibikko press 2013年9月号 NO.172 の電子ブックに掲載されている17ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2013年9月号 NO.172

17わたしのあかちゃん/澤口たまみ=文、津田真帆=絵(福音館書店2006年) 「お産」に関連する絵本で、私が一番好きなのは『おっぱいのひみつ』です。子どもたちが大好きなおっぱいについて、ユーモラスかつ科学的に説明しています。最後に、母乳で育児ができないママたちへのフォローがあるところもいいですね。ウチの子どもたちも大好きで、繰り返し読むことの多い一冊です。 『うちにあかちゃんがうまれるの』は、文章をお母さんが、写真をお父さんが手がけた写真絵本。彼らはお風呂で自宅出産をするのですが、家族みんなで赤ちゃんを迎える姿を、ドキュメンタリータッチで描いています。ふくらんだお腹の血管や、出産する時にママの顔に浮かんだ玉の汗まで見ることができ、出産の壮絶さや美しさが伝わってきます。子育て中の方が読むと、自分のお産のことを思い出すのではないでしょうか。に、家族みんなで赤ちゃんの誕生を待ちわびていた日のことをママが語るという内容の『あやちゃんのうまれたひ』。ついつい子どもに対して怒ってしまうような時でも、この絵本を開くと、子どもの誕生を待っていたあの日のことを思い出すはず。 私自身は3人の子どものお産に立ち会いました。最初は特に希望していたわけではなかったのですが、一度お産の現場を見てわが子の産声を聞き、そのすばらしさに感動しました。子どもたちには毎日のように絵本を読みますが、そうやって彼らとの時間を大切にするようになったのは、やはりお産に立ち会ったことがきっかけだったかもしれません。生まれた時のことを子どもに話すと「えーっ!?」とか言いながら、恥ずかしそうにしています。 『もりのなか』のエッツが描いた『赤ちゃんのはなし』は、一つの受精卵が人間の赤ちゃんになるまでの過程をたどりつつ、地球上の生命の誕生や生命の巡りまで描くという、ちょっと哲学的な絵本。「人間はどこから生まれてきたのか」という問いを発しながらも、別の絵本のキャラクターを登場させるなど、遊び心も込められています。ウチの子たちは「おばけのオーリーが出てる!」と大喜び。 子育てにつまずいた時に読んだのが『わたしのあかちゃん』。赤ちゃんの沐浴のことやウンチの色、母乳が出なくて悩むお母さんの姿などが描かれています。ちょっとした育児書のようでもあり、また淡い感じの絵が、赤ちゃんの小ささをよく表現しているように感じます。 生まれた時のことを知りたがる子どもおっぱいのひみつ/柳生弦一郎(福音館書店1991年)絵本大好きパパが語る、お産をテーマにした絵本あやちゃんのうまれたひ/浜田桂子(福音館書店1999年)紹介者●渡辺新一郎さん(てんさらばさら てんさらばさら)【てんさらばさら てんさらばさら】絵本とおもちゃとお菓子のお店。子育て中の渡辺夫妻が、独自にセレクトした絵本とおもちゃを販売。普通の書店にはあまりない名作絵本やヨーロッパの木のおもちゃなど、個性的な品揃えが魅力。●富士吉田市下吉田5391-1TEL0555-24-012311:00?17:30/水・日曜、祝日定休うちにあかちゃんがうまれるの/いとうえみこ=文、伊藤泰寛=写真(ポプラ社2004年)赤ちゃんのはなし/マリー・ホール・エッツ、坪井郁美=訳(福音館書店1982年)