ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2013年8月号 NO.171

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ちびっこぷれす  Chibikko press 2013年8月号 NO.171

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ちびっこぷれす Chibikko press 2013年8月号 NO.171

11編 富士山が文化遺産になりましたね。渡辺 世界に認められた富士山を毎日見ながら生活できるなんて。改めていい所なんだって、今回再発見しました。星合 最近気づいたんだけど、山梨は給食が自校式の学校が多い。都会のほとんどは調理施設で調理して、各学校へ配食するセンター方式だからね。今は県外にいる甥っ子が、山梨の給食の方がおいしかったって言うんです。久津間 そりゃそうだよ! 地元の人が育てた、とれたての野菜を使ったりしてるんだもん。星合 給食って、ただお昼ご飯食べてるだけじゃないんだよね。おかわりをするとかしないとか、みんなにちゃんと行き渡るように配膳するとか、給食室のおばさんたちとのふれ合いとか、色んな意味がある。編 今まで自校式だった学校給食を、センター方式に変えていく市町村があるそうですよ。榊原 食育や地産地消って言われてる中、逆行するようなことを…。なんだかもったいないね。ケンカしてるみたいな方言編 県外出身のママたちの「困った」ってどんな声がありますか?星合 私自身もなじむまで時間がかかったな。自分から溶け込んでいっちゃうといいんだけどね…。でも、方言はいまだになれない。ケンカしてるみたいに聞こえるもん(笑)。久津間 田舎って、いつでも近所の人たちの目がある。今はつながりが深すぎるっていうのを嫌だって感じる人もいるみたいです。渡辺 見られてるというか、評価されてるみたいな感覚になるのかな。榊原 あとは車。山梨は車社会だから、どこかに行きたくても車がなければどうしようもない。バスなんか1日数本っていう所も珍しくないから。星合 子育てサークルに入りたかったんだけど、車がないから断念した人もいた。でも車に乗り出しちゃうと、ベビーカーや荷物を抱えて移動するより楽ですよね。山梨の人はやさしい編 編集部でとったアンケートでは「山梨の人はやさしい」という意見も多かったです。公園に行っても気軽に声をかけてくれるとか。榊原 私が子育てをしてる時の話なんだけど、近所で同じくらいの子どもを育ててるお母さんたちが声をかけてくれたの。それから毎日10 時になると、そこへ子どもを連れて遊びに行くんだけど、不安だった時にそうやって仲間に入れてもらえて緊張感がほぐれた。大事な時間だったな。煩わしいって思うこともあるけど、困ってる人にとってはそれが一歩踏み出すきっかけになったりするんだよね。渡辺 人と人との関わりって大事だと思う。都会から来た方に「あたたかみのある広場ですね」って言われたこともありましたよ。榊原 支援センターやつどいの広場でも、名前を覚えてくれたり、声をかけてもらったり、歓迎されたりすると居心地いいじゃん。韮崎の子育て支援センターがいいって言う人がたくさんいるけど、あれって施設が新しいとか立派な遊具があるってことじゃなくて、スタッフの違いだと思うの。だからこそ子育て支援って、子育てを応援したいっていう気持ちがある人がやるのが一番いい。渡辺 ただやってるのと、やりたい!って目標を持ってやっているのでは質が違ってきますもんね。私たちも、いつでもお母さんたちにより近い存在として、一人ひとりに寄り沿えるように心がけてます。編 行政のスタッフにも、熱意があって親戚みたいに親子に接する方がいます。ママたちの支えになってる。やっぱり“人”って、地域の資源ですよね。星合 笛吹市はつどいの広場も支援センターも、ウチを含めたいくつかのNPOが運営してます。日に日に変わる支援のニーズに合わせて、軽いフットワークで対応できるのはNPOのいいところかな。それからウチではファミリーサポートセンターも併設しているので、預かり会員などの地域の人材とも横のつながりができる。そうすると自然と地域のみんなで子育てを応援しようって雰囲気が出てくるんですよね。星合深妃さんNPO 法人Happy Space ゆうゆうゆう理事長。笛吹市の子育て支援センター「ゆうゆうゆう」とつどいの広場「きっずいちのみや」を拠点に、様々な子育て支援活動を行う。やまはぴ世話人代表。榊原まゆみさん助産師。山梨県助産師会会長を昨年まで6年間務める。南アルプス市・甲斐市・笛吹市の新生児訪問や自らが主宰するベビーマッサージ教室などで母子と関わる。久津間恵理子さん富士川町おもちゃ図書館ボランティア。甲府市出身。約20年前、東京で出産。その後子育てのため山梨に戻る。渡辺弘美さんNPO法人子育てふぁんはうすふわっと理事長。富士吉田市周辺の子育て支援活動の草分け的存在。現在は富士吉田市・富士山駅ビルQ-STA3階でつどいの広場ハーモニを運営。