ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2013年7月号 NO.170

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ちびっこぷれす  Chibikko press 2013年7月号 NO.170

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ちびっこぷれす Chibikko press 2013年7月号 NO.170

神奈川県横浜市生まれ。40歳で八ヶ岳南麓に「ペンション・ペアハット」を開く。また本業の傍ら、「婚活de八ヶ岳推進委員会」代表、「八ヶ岳歩こう会」事務局長等を務め今月登場していただいたのは、八ヶ岳でペンションを営む多賀純夫さんです。響で山歩きの魅力を知ってから数十年。父親の影は「自然」「歩く」をキーワードに現在地域と人を守り、そして育てる活動に熱中しています。Monthly Interviewる。地域を大切にする心を育てたり、訪れる人を元気にしたりしようと、八ヶ岳エリアの豊かな自然を最大限に利用したプログラムの開発や実施に取り組んでいる。多賀 純夫さんたが すみおの理解も得られて、全国の不動産を探しました。その中で、義理のある知り合いから紹介された物件がペアハットです。実はもう設計図もできていて、本当は中古は嫌だったんだけど、つき合いのつもりで見に行きました。でも建物を見た瞬間に「ここしかない!」って思いました。白い洋館が光り輝いて見えましたね。後日、カミさんを連れて来たら彼女、びっくりしてね。「夢で見たことある!」って言うんだよ。宮沢 え~!?多賀 子どもの頃から夢で、ある丘の上に建っている洋館に出たり入ったりしている女の人を見ていたって言うんです。それはペアハットであり、自分だった、という話なんです。そんなふうにペンションを始めたんですけど、その年に一番上の子どもが生まれました。宮沢 それは、大変だったんじゃないですか?48宮沢(本誌発行人) お生まれはどちらですか?多賀 神奈川県横浜でして、男ばっかり4人兄弟の3番目です。父親は船の設計技師だったので、兵隊には行かなかったんですね。趣味は写真と登山で、小学校2年か3年生の頃から僕達兄弟を毎年山に連れて行ってくれました。山小屋の雰囲気がね、いいんですよ。当時は米を持参して山小屋で炊いてもらうんですけど、子ども心にその薪の匂いが非常によくてね。宮沢 どの山なんですか?多賀 丹沢です。神奈川なので日帰りもできるし、一泊でも楽しめる。子どもの足には大変な所もあったんですけど、すれ違う大人が、「ボク、元気だね!もうすぐ頂上だよ!」って声をかけてくれると嬉しくなって、疲れていてもすぐに頂上に登れたんですね。だからだと思うんですけど、今でも登山中に小さい子どもを見るとわざわざ近くに行って、「元気だね!大丈夫だよ!」って自然に言葉が出てくるんです。人ってほめないといけないんだな、ってことは山道で教えてもらいました。宮沢 結局、山小屋でなくペンションになっちゃったんですね。多賀 色気づいてきた高校の頃にね、気づいちゃったんですよ。山小屋には嫁さんが来てくれないよなってね(笑)。それでしばらく、そういうことは頭の中から消えていたんです。でも「ペンション」というものが世の中に出てくると、いいなぁ、やりたいなぁと思うようになりました。旅行の添乗員やファミレスの店長の仕事で接客や経営の技術を身につけていきました。夢で見たことある!宮沢 開業の直接のきっかけは何だったんですか?多賀 結婚を機に退職して、少しまとまったお金ができたんです。両方の家