ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2013年6月号 NO.169

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2013年6月号 NO.169

43親とケンカをして、手紙を書きました。返事をもらって、親も理解しようとしてくれているんだな、と気づきました。とっても安心できましたね。宮沢 でも安心していられなければ、「のほほん」とはできないですよね。澤田 本当に、そうですね。子どもたちが愛されて安心していられて、「のほほん」とした毎日を過ごせるといいですね。両親の愛情のおかげ宮沢 それは楽しい学生生活でしたね。そうなると、山梨に戻りたくなくなっちゃったんじゃないですか?澤田 実は都内で就活をして出版社から内定をもらったんですが、父親が内定通知書を破り捨てまして(笑)。宮沢 え~!それは大げんかになったんじゃないですか?澤田 もう大変でした。でも、そのくらい私に戻ってきてほしかったんだな、と感じたので、山梨で職を探して、YBSラジオの仕事に就きました。宮沢 お話の中でご両親とぶつかることもありましたが、結局はどちらかが折れて収まったんですね。澤田 一人っ子の私が結婚して姓を変えるというのも反対されていたんですけど、 そういう節目節目で結局は両親が折れてくれて、私が前に進むために背中を押してくれていました。私はきっと、親からの愛情を一身に受けて育った典型です。だから私は、親は私のことを認めてくれるだろう、許してくれるだろう、という気持ちでいられたんだと思います。きっとそんな信頼のようなものが、私の行動をいつも支えてくれていたんですね。私がこれまで、自分のやりたいように突っ走ってこれたのは、両親の愛情のおかげです。あ、でも今もケンカしますよ。味噌汁をぶつけあったり(笑)。宮沢 どんな親子ですか(笑)。澤田さんにとって、親が最大の理解者なんですね。「親は絶対に理解してくれない」と諦めてしまっている人の話も聞きますが、そうならなかったのは小さい頃からの積み重ねでしょうか?澤田 そうだと思います。「自分の人生一度きりなんだから、やりたいことをやりたいようにやりなさいよ」っていう両親からのエールが、小さい頃から色々な形で私に蓄積されていて、ある時それがはっきりと形になっているのに気づきました。もっとも、その自由さが両親を悲しませたこともありますが。私は過保護に育ちましたが、縛られはしませんでした。自転車で転んで、血まみれになって泣いて帰った5歳の時も、「転んだら痛いってわかったね」と母親は怒りませんでした。「失敗してもやり直せばいいじゃん。次、成功すればいいじゃん」っていう考え方は父親の影響です。「親に愛情をかけてもらっている」というのは、大人になってからわかるようになりましたね。宮沢 少女時代にも親子げんかを?澤田 ええ、ありました。それまで自由にさせてくれていたのにガミガミ言われるようになったので、自分を否定されていると感じたんですね。そこで、親に手紙を書きました。私は今、こう思っていて、こういうことがやりたいんだよ。だから今こういうふうにしているんだよ。だからうるさく言わないで、と。宮沢 親に手紙ですか!澤田 それしか方法が思いつかなかったんです。そうしたら親も手紙を返してくれまして、ああ、親も私のことを理解しようとしてくれているんだ、と気づきました。理解されているという安心感ってありがたいな、と今でも思いますね。宮沢 ちゃんと愛情をかけてもらっていれば、子どもにはしっかり伝わるんですよね。澤田 そう思います。私の友だちはお母さんになっている人が多いんですけど、子育てがちゃんとできているか心配だっていう話をよく聞きます。でも子どもの話を一つひとつ聞いてあげて、「あなたのことを考えているのよ」という思いが将来的にでも伝わればまっすぐに育つよ、なんて、親でもないくせに言っちゃってますけど。宮沢 いや、それが大切なんですよ。しっかり愛していれば大丈夫です。澤田 愛されている感覚なんて当時はなくて、ただ「のほほん」とすごしていました。※電子書籍版のメイン写真をタップすると、インタビュー時の動画を見ることができます。