ちびっこぷれす  Chibikko press 2013年5月号 NO.168

ちびっこぷれす Chibikko press 2013年5月号 NO.168 page 13/52

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概要:
13ないけれど笑っているボクや笑っているパパママがいる。そういう表面的じゃないところを大事にしています。技術面+αの人間力というか、ホスピタリティというか。撮影の現場がすごく楽しければ、後で写真を見た時....

13ないけれど笑っているボクや笑っているパパママがいる。そういう表面的じゃないところを大事にしています。技術面+αの人間力というか、ホスピタリティというか。撮影の現場がすごく楽しければ、後で写真を見た時の感動がまた違ってくると思ってやっています。未来の家族のために写真を残す編 上手な子どもの撮り方をママやパパにアドバイスするとしたら?田中 とにかく撮ること。上から撮り、下から撮り、色々工夫をしながら挑戦していく。たくさん撮って、たくさん選ぶと、いい写真がわかってくる。編 では上手な撮られ方は?田中 もうなりきるしかない。恥ずかしがって中途半端に笑うのではなく、笑いきる。自分の一番キレイな角度、キレイな笑顔を見つけて練習しておくといい。編 最近、デジカメや携帯電話の撮影機能が進歩してますね。田中 いいことだと思います。写真も身近になってますね。色々便利になって、写真の楽しさをみんなが実感してる。そんな中で意外と大事なのが、どう残すか。編 撮影データをそのままというケースも多いですね。田中 ボクはL版にプリントして、安いアルバムにどんどん入れています。シンプルですけど、続けやすいし、気軽に見ることもできる。子どもは自分で写真を残すことができないから、それは親の役割ですよね。ぜひ残してほしい。未来の家族のためにね。ボク自身、昔の写真を見て思ったんです。「すげー自由に撮ってる!」って。思えば7年たってお店も大きくなり、スタッフも増え、いつの間にか「失敗しちゃいけない」って守りの姿勢になってたのかな? かつての自分の写真のおかげで、また少し変われそうな気がしています。動画も積極的にやっていく編 今後、写真はどう進歩するのか?田中 カメラで動画を撮って、そこから一枚の写真を切り取るような時代が来ると思います。写真館としては動画のことも積極的にやっていくつもりです。写真では伝わらないもの───例えば言葉で「ありがとう」というメッセージも伝えられるから。編 そんな時、写真の役割は?田中 写真の意義はなくならない。例えばこれは、ボクの子どもをママやおじいちゃんやおあばあちゃんが支えている写真なんですが、写っていないママや祖父母の顔を想像するでしょ。それが写真のよさなんだと思うんです。編 お子さんが生まれて、仕事のやり方が変わったりしました?田中 仕事は変わらないかなぁ。ただマタニティの方とか、お宮参りの親御さんとは、やっと同じ目線で話せるよ【田中写真館】笛吹市御坂町下野原1166-1TEL055-262-3235/9:00?19:00水曜および第3木曜定休うになったのかなと思います。子育ての大変さも共有できる。それからやっぱり、自分の子どもはカワイイですね! その感覚は心からわかる。一緒に撮るのは嫌と言われたら…編 親子の間に写真がある。そのメリットってどんなことだと思います?田中 笑顔の写真はその家族を幸せにする力がある。あるお客さんが家を新築する時、ウチで撮った写真を飾る部屋を作ったんです。部屋中が家族の写真だらけ。どんなに疲れて帰ってきても、嫌なことがあっても、その部屋に入ればすべてを忘れて笑えるような気がします。編 子どもの成長という面でもいいのかもしれませんね。田中 毎年アルバムの撮影に来る家族がいて、よくこんな話をするんです。今は一緒に写真を撮るのを喜ぶ子どもも、15歳になったら反抗期で一緒に撮るのは嫌だと言うかもしれない。でもそしたらパパとママだけで撮りましょうね。また10年たてば、その子は25歳。「何で僕が写ってないの?」と聞くかもしれない。そしたら反抗期だった彼のことを教えてあげましょう。それも家族の一つの思い出だから。やがてその子も家族を持ち、子どもができた時、初めて気づくんです。毎年一枚、写真館で写真を残すと決めていた両親の思いをね。