ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2016年10月号 NO.209

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2016年10月号 NO.209

15メロディがあれば森と人との関係はもっと近くなる森と音楽を組み合わせたイベント「森の歌会」って?森はいつでもそこにあって、どんな人も受け入れてくれる…。自然の中での体験と音楽とを結びつけた「森の歌会」を行い、森と歌の魅力を伝えているのが森のシンガーソングライター証(あかし)さん。森と音楽が持つ、子どもたちを育てる不思議な力についてお話します。 楽器を鳴らしながら森を行進したり、地面に寝転んで歌を聴いたり、子どもたちが発した言葉や詩から歌を作ったり…。森というフィールドの魅力を活用しながら音楽を楽しむ「森の歌会」を全国で行っています。機能美の音楽 いい音楽ってなんだろう…? そう考えた時、「実用的に機能する音楽こそがいい音楽なのでは」という思いに至りました。親子を楽しませるあそびうた、祭りを盛り上げる太鼓の響き、心を落ち着かせるヒーリングミュージック…。より実用的な機能を持った音楽ってありますよね。そういう音楽を、今の時代に合わせて、自分なりに作っていこうと考案したのが森の歌会です。当初は代々木公園などで大人を対象に行っていたのですが、だんだんと親子むけにリクエストされることが増えてきました。森にある木や葉っぱ、小さな生き物たちは子どもたちの感性や好奇心を育ててくれるし、森そのものに「そのままでいいんだよ」と、人々を受け入れてくれる大らかさがあるように思います。そしてそこに音楽があれば、森の魅力がより印象的になり、人と森とを近づけてくれると思うんです。森の歌会では、小さな子どもに絵を描いてもらい、その絵を描いた心情を親が聞き取って詩を書き、そしてその詩に私が音楽をつけるというプログラムを行うこともあります。自分が作り出したものにメロディがつけられると、それは特別なものになって親子の心に残るんです。心の原風景を作りたい 親御さんには、子どもと一緒に楽しんでほしいといつも願っています。「今日は子どもにつき合って参加した」じゃなくてね。自分も地面に寝転んで目をつぶって、心からリラックスして子どもと遊んでほしい。その思い出が楽しければ楽しいほど、子どもたちの原風景となって心の中に残るのだと思います。将来、挫けそうになった時、何かに悩んだ時、子どもたちの心にその原風景=家族との幸せな時間があれば、それはきっと困難を乗り越えるための手助けとなってくれるはずです。そしてその心の原風景の中に私が作ったメロディが流れていたら、ミュージシャンとしてこんなに嬉しいことはありません。森のシンガーソングライター証森林インストラクターの資格を持ち、自然体験と音楽を組み合わせた「森の歌会」を全国で開催している異色のミュージシャン。現在はキャンピングカーに乗って「森と音楽の未来を変える旅」の途中。      http://akashi.uzura.info