ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2016年9月号 NO.208

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2016年9月号 NO.208

47 お腹の中に赤ちゃんがいた時の記憶というのは、不思議なものでいつまでたっても忘れないものです。 お腹に手を当て、目を閉じて思い出してみると、それは妊娠8ヵ月の頃。大きくなった赤ちゃんは窮屈なのか、生まれる前のお腹の中ではよく動きます。突然キックしてきたり、ぐるりと体を動かして方向転換したり、時にはぎゅっと締めつけられるような感覚とともにお腹が張って硬くなったり。私がリラックスしている時は、なんだかそれが赤ちゃんにも伝わっているのかのように穏やかで、ゆっくりと眠っているように思えました。 一つの体に二つの命が存在する神秘的な10ヵ月。目には見えないけれどお腹の中に感じる命を、愛情深く育む時間は長いようであっという間でした。10年が経った今でも、変わらず思い出すあの感覚は、赤ちゃんだった頃の娘が残してくれた最高のプレゼントです。写真・文=平井瑠美(i-chi)http://i-chi-0917.jimdo.com