ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2016年4月号 NO.203

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2016年4月号 NO.203

10榊原 タレントの小雪さんが韓国で出産して「産後調理院」という施設で体のケアを受けましたよね。あれをきっかけに日本でも産後ケアセンターが注目を集めるようになったと感じます。日本では助産所や医療機関で行っているところが多いです。実は私たち助産師は、10年くらい前からその必要性を感じていました。編集部 それはなぜですか?榊原 新生児訪問に行くと「何かおかしい」と感じることが増えてきたんです。普通にお産をして普通に自宅に帰ったママが、強い不安や様々なトラブルを抱えているケースが増えてきた。編 産後ケアセンターは時代のニーズ?榊原 そうだと思う。昔は必要なかった。今は孤立しているママが多いんです。編 他県にも同様の施設はありますか?榊原 ここ「健康科学大学 産前産後ケアセンター ママの里」は、学校法人(富士修紅学院)が運営して、山梨県助産師会が様々な形で協力しています。そして宿泊者の補助を県と市町村が共同で行う。そういう形は全国初だと思います。女性の心と体の専門職編 宿泊利用者のリアクションは?榊原 みなさん来た時より明るい表情で帰っていきます。助産師が24時間体制でケアしているので、「夜中の授乳の時に呼んでもいいんですか?」と驚くママもいます。助産師が赤ちゃんを抱っこしたりあやしたりしている姿を見て、「ああすればいいんだ」と学んでいくママも。ここにいる間に体も心も休めてもらい、さらに赤ちゃんとの生活に自信を持って家に帰っていただく。それに必要なケアをするのが私たち助産師の役目です。編 助産師が常駐していることのメリットは?榊原 助産師って女性の体と心のプライベート部分をケアする専門職だと思うの。妊娠期も出産前後も、子育て中から更年期、赤ちゃんの体のことだってわかる。同じ女性で、そういう専門職が寄り添っているのはいいと思う。今 11人の助産師が携わっていますが、もっと多くの助「産後数ヵ月のママだけじゃなく、様々な人が集まる場所にしたい」。産前産後ケアセンターの初代センター長に就任したのは、助産師として様々な子育て支援に携わってきた榊原まゆみさん。全国的にも類を見ない新事業への思いを語っていただきます。センター長・榊原まゆみさんインタビュー