ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2015年7月号 NO.194

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2015年7月号 NO.194

49 父の顔、そしておじいちゃんの顔。 私の小さかった頃。父は大工さんでした。家の工場には毎日職人さんがいて、大きな声が飛び交っていました。職人気質の父は私たち兄妹にも厳しく、優しいというよりも怖い存在でした。父の側に行くと木くずとタバコの香りがして、見上げて見る父の顔はいつもキリッと前を見ていました。待望の赤ちゃんを授かったと報告すると「おお、よかったな」と。後から母に聞くと、電話口では涙目だったそう。 そんな父が、今では優しいおじいちゃん。私たちの時にはきっとやらなかった、オムツ替えもお風呂もお手のもの。離乳食も食べさせてくれます。父の日のプレゼントは何がほしいか尋ねると、「4人の孫と遊べればいい」と返事がきました。 すっかりおじいちゃんの顔になった父を見て思います。孫の力はすごい!と。写真・文=平井瑠美(i-chi)http://i-chi-0917.jimdo.com