ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2015年6月号 NO.193

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2015年6月号 NO.193

49 8つ離れた弟が生まれた日。いつものように母と妹と一緒に布団に入っていると、突然、母が大きな声でおばあちゃんを呼びました。「破水したみたい」。父は仕事で帰っておらず、近くに住む叔母に迎えに来てもらい病院へ行くことに。「大丈夫。お母さんがんばってくるからね」。そう言って車に乗って行きました。残された私と妹は、大人たちのただならぬ緊迫した様子を見て怖かった覚えがあります。 翌日病院に行き、恐る恐る眠っている赤ちゃんにふれると、想像していたよりも小さくてふにゃふにゃで、優しくしないと壊れてしまいそうでした。母はそんな私たちの姿を見て、きっと微笑んでいたでしょう。退院してからは時間があれば弟の様子を見に行き、笑った!泣いた!うんちした!と母に報告していました。まるで小さなお母さんになった気分でした。 2年前にお腹の中にいたゆづき君も、もうすぐお兄ちゃん。生まれてくる赤ちゃんに初めてふれる瞬間は、どんな気持ちなのかな。そしてその様子を見つめるママは、きっと幸せな気持ちに包まれるのでしょう。写真・文=平井瑠美(i-chi)http://i-chi-0917.jimdo.com