ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2015年5月号 NO.192

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2015年5月号 NO.192

4 3月22日、無事卒園式を終え、8名の子どもたちがまた巣立っていった。ピッコロでは巣立ちの言葉を大人が用意しない。子どもたちが自分で考えるのだ。私は「なるべく長く話してね」とだけ言ってあった。今年も何日もかけて子どもたちが考え出した。長く話す子もいれば短い子もいる。そのどちらでもいい。見るところは、それが自分の言葉になっているかどうかだ。誰かの真似をしているのか、同じ言葉でも自分から出ているのか、それはその子を見ればわかる。ただ卒園時期にもなって誰かの真似をする子はもういない。全員自分の言葉で、誠意を持って巣立ちの言葉を話した。「うさぎ組(年中児)へ、遊んでくれてありがとう」。在園児へ、大人へ、森へ、川へ、今年の子どもたちは全てに感謝して出ていった。感謝のないところに幸せはない。いい子に育ってホッとした。 ピッコロの卒園式ではなんと、OBが司会をしてくれるのだ。数年前OB自身が「司会をやってみたい」と申し出てくれた。司会に数名、学校紹介に数名、OBが来て話してくれる。卒園式がちょっとした同窓会のようになり、私としてはとても嬉しい。 司会は事前に自分でシナリオを用意し、当日読む。感情が入り、毎年とても上手だと思う。学校紹介は各自が考えてくるので、当日まで内容はわからない。作文にしてくる子、考えてきたことを話す子、自分の作品を用意して「学校ではこんなものを作れるので楽しいです」と紹介してくれる子、どの子も楽しいことばかりを話してくれた。大変なことは話さない。卒園児がどんなに入学を楽しみにしているのかわかるのだろう。いい子たちだ。 学校紹介の何人目かで1年生男子の順番になった。自分から申し出てくれたのだ。すごいことだと思う。ところがその子、マイクを持ったままなぜか話せなくなったのだ。在園中にはそんなことなかった子なのでおかしい。少し待った。ただいくら“待つ保育”でも、今日は卒園式なのだ。時間もない、来賓も見えている、しかもOBだし…。このまま待っていていコラム/中島久美子 写真/砺波周平 デザイン/若岡伸也みんなで送る卒園式第  回26