ブックタイトルちびっこぷれす Chibikko press 2015年3月号 NO.190

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概要

ちびっこぷれす Chibikko press 2015年3月号 NO.190

4 秋はなにかと行事がつまっているので、ピッコロでは2月に運動会をすることにしている。しかもこの運動会、数年前に保護者が発案した保護者主催の運動会なのだ。今年の運動会もすごかった。どの学年も毎年すごいと思うのだが、やはり年長児のすごさったらなかった。3年間の集大成。できない年少児を助けるが、助けすぎない。絶妙で大人にはできない技だった。 今年の運動会で私が一番すごいと思ったことを書こうと思う。4人1組で借り物競走を行う。練習は前日に1回だけやった。組のメンバーも決めていない、ぶっつけ本場なのだ。当日司会が「次は借り物競走です」と言った。すると途端に全園児が園児席に座りながら、4人ずつ手をつなぎ始めた。大人の介入なく4人神奈川県生まれ。幼稚園・保育園での勤務を経た後、2007年に北杜市で「森のようちえんピッコロ」を開始。以来、森のようちえんの活動を実践し続ける幼児教育の専門家。自然の中で“子どもたちが自分で考え、自分で決める”保育スタイルが注目を集める。現在約30名の子どもたちとともに、驚きと笑いに満ちた日々を送る。www.mori-piccolo.jpTEL0551-46-2256コラム/中島久美子 写真/砺波周平 デザイン/若岡伸也愛と五感のメモ/五味愛美(五味五感企画)雪中運動会第24回組が何組もできたのだ。すごすぎる。まだ組になっていない子は自己申告をする(待ってない)。すると年長児が調整した。本日の園児数は27人。なのでどうしても1人足りない。それでも大人は入らない。黙って見ていると、足りない1人になんと遊びに来ていた1年生が入った! 1年前までは一緒に遊んだ仲間だ。こんなことってあるの! ちょっとびっくりした。何かを乗り越える力がものすごくついていると思った。しかしまさかと思うがその1年生、自分が借り物競走に出場したくて入ったのではないのかと、一瞬大人は疑いがちだ。1年生にわけを聞くと「足りないから」と言った。だよね。手を貸してくれたのだ。子どもたちはよくわかっていた。 最終組がその1年生を含む組だった。年少児から1年生の4人がスタンバイし